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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2015年6月15日

低周波療法

 低周波治療とは、微弱な電気を体に通すことで行われる治療法で、理学療法では腰痛や肩こりの治療によく用いられます。

 

 神経・筋は、低い周波数の電気刺激にのみ反応するという性質があります(”低周波治療”という呼称の由来)。このパルス状電流を皮膚から流し、その結果起こる生理作用を利用するのが低周波治療です。

 

 効果は体表から3~5mmくらいの浅い範囲での消炎・鎮痛効果があり、痛みや腫れ、筋肉の凝りやむくみなどにも効き目があります。

 

 筋肉を電気で刺激することにより血流が改善され、痛みを起こす発痛物質や疲労物質を排出させることにより鎮痛効果が得られます。患部から神経を介して脳へと伝達される痛みの電気信号を抑制することで、鎮痛作用をもたらします。その他、筋収縮を起こし随意的運動機能(末梢神経麻痺、中枢神経麻痺、廃用性筋力低下など)を改善・末梢循環を改善することが期待できます。

 

主な適応疾患は、捻挫、筋疲労、腰痛・頸の痛み、関節部分の痛み(膝痛、足首痛など)、筋疲労除去等が挙げられます。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.282(2015年06月15日発行)」に掲載されたものです。

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