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2008年7月21日

『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司

photo-9「会社は誰のためにあるのか?」、これが本書のテーマと言えます。著者は企業研究を専門とする大学教授。研究等で自ら訪れた6,000社の中小企業の中から、5社が本書の中で紹介されています。いずれも、会社経営についての価値観が共通しています。

著者は、会社に所属する社員とその社員を支える家族を幸せにすることが、会社が果たすべき第一の使命であると断定しています。その上で、「あなたの会社は、顧客第一主義になっていませんか」、「業績が一番重要と考えていませんか」と、敢えて問いかけています。

顧客が大切であること、利益が必要であることは言うまでもありません。しかし、ここで紹介されている企業は、社員と家族を大切にしているからこそ、モチベーションを高め、結果として顧客を大切にし、利益を上げています。「社員とその家族を幸せにする」ことを第一の目的とした日本の会社について、ここで読むことができます。

日本では、「泣けるビジネス書」として紹介されている本書。泣けるかどうかは人それぞれですが、実在する企業を取材したノンフィクションであり、会社員としての仕事に対する取り組みについて、深く考えさせられる一冊だと思います。

 

あさ出版

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.126(2008年07月21日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 氏家

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