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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2008年7月7日

『沈黙の春』レイチェルカーソン

photo-10最近、環境問題が世界的な最重要課題として論じられることが多くなり、また皆様も身近な問題として認識されるようになってきているのでは無いかと思います。特に『CO2削減』というのは毎日のように誌面、テレビ、ネットで目にします。皆様が働かれている会社でも環境問題に取り組んでいるか、いないかというのが企業イメージにも繋がっていくようになってきているのかもしれません。

という事で(?)、今回ご紹介するのはそんな環境問題を取り扱った先駆書として有名なレイチェル・カーソンの『沈黙の春』です。既に読んだ事のある方も多くいらっしゃるでしょう。内容は今話題のCO2削減、異常気象といったものではなく、殺虫剤による昆虫世界への影響、ひいては人間に及ぼす問題を描き自然破壊への警鐘を鳴らしているものですが、後半に書かれている「自然は逆襲する」という章は現在起こっている環境問題全てに通ずる問題では無いかと思います。自然はそんな簡単に人間の手に負えるものではありませんね、と月並みな落ちを書いてしまいそうですので、良ければ読まれてみて下さい。因みに本を読むのはテレビやネットよりもエコ?かも知れませんよ…。(宣伝です)

 

新潮社

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.125(2008年07月07日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 里見

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