シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPおいしいごはんが食べられますように

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2022年9月2日

おいしいごはんが食べられますように

今回は、最新の芥川賞受賞作を紹介しよう。高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』だ。
 
2022年夏の芥川賞は、5人の候補者が全て女性であるという史上初の出来事でも話題となった。
海外で日本の書籍を販売している身からすると、それは村田沙耶香や川上未映子をはじめとした日本の女性純文学作家の英語圏における盛んな受容と連動しているように思える。
 
この小説はある小さなオフィスを舞台にした、食事を介した人間関係についての物語だが、そのムードは実に不穏である。
その時代その時代の新しいリアリティを鋭く掬い上げた作品が多く受賞する印象のある芥川賞だが、本作もその例に洩れない小説だろう。
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784065274095)

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPおいしいごはんが食べられますように