シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPハンナ・アレント 全体主義という悪夢

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2022年10月3日

ハンナ・アレント 全体主義という悪夢

教養新書の代表的レーベルのひとつである講談社現代新書より、「現代新書100(ハンドレッド)」という新シリーズの刊行が始まった。
このシリーズは、歴史に残る思想家・哲学者について、手軽に読める本文100ページ以内の新書で刊行するというものだ。
第1弾としてこの『ハンナ・アレント 全体主義という悪夢』と、『ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く』の2冊が刊行される。
 
これはもちろん、書籍の売上が減少し続ける中で、どうにか読者に本を手に取ってもらうための試みである。
言うまでもなく、古今東西の普遍的な知識を後世に伝えることは、出版の最も重要な役割のひとつだ。
講談社現代新書のこの試みは、敷居が高いと思われがちな思想・哲学についてできるだけ平易に、そして短時間で入門できるようにと考えられたものだろう。
 
第1弾で紹介されるハンナ・アレントは、主著『全体主義の起源』で知られるドイツの政治思想家だ。
このセレクトもまた、現在におけるそのアクチュアリティを意識してのものであることは言を俟たない。
 
講談社現代新書編集長による、このシリーズを刊行した理由を下記リンク先で読むことができる。
このまま新書は絶滅するのか…講談社現代新書が出した「一つの答え」
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784065295403)

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPハンナ・アレント 全体主義という悪夢