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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2021年9月2日

彼岸花が咲く島

今回紹介するのは、最新の芥川賞受賞作品、『彼岸花が咲く島』。
作者の李琴峰(り・ことみ)は台湾出身。日本語を母語としない作者の芥川賞受賞は史上二人目である(一人目は2008年の楊逸『時が滲む朝』)。
 
日本で作家デビューを果たした李琴峰だが、注目したいのは本人が自分の小説を中国語に翻訳し、台湾でも出版しているという点だ。
自分の小説を自分で翻訳する作家は非常に稀であり、その意味でも新しいスタイルの作家と言えるかもしれない。
 
この物語は複数の言語が話される架空の島を舞台とした小説であり、複数の言語に込められた歴史とその関係性が重要なファクターとなる。
多言語国家であるシンガポールでこの小説を読むことは、日本で読むよりもリアルな体験になるのではないだろうか。
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784163913902)

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