2021年8月5日
世界史は化学でできている 絶対に面白い化学入門
これは、すでにベストセラーとなっている一冊。
数多くの科学書や参考書を刊行してきた左巻健男による、読みやすくも本格的な化学史／人類史である。
人類は火の使用を始めた時から化学的現象との関わりを始めたという。火の使用によって人類は大きく行動範囲を広げ、やがては金属の精錬技術を手に入れ、さらなる発展を遂げていく。
この本によれば化学とは、私たちの世界を形作る物質の、「構造」「性質」「化学反応」を研究する学問だという。
本書では古代ギリシャにおける自然科学そして化学の誕生を皮切りに、人類史に化学研究の成果がどのように影響を及ぼして来たかを多彩な例を挙げて辿っていく。
かつてなく人間と科学との関わりが問われる現在の状況下で、人類と化学の関わりを知ることは大きな助けになるだろう。
●紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック（ISBNコード：9784478112724）
