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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2021年7月8日

ミカンの味

近年ベストセラーが続々と登場し、書店の一角に確固たる位置を占めるようになったのが韓国初の小説・エッセイである。
現在では毎月何点もの新刊が翻訳され、その多くが話題作となっている。
 
そのきっかけとなったのはもちろん、2018年に邦訳が刊行されたチョ・ナムジュの『82年生まれ、キム・ジヨン』※1だ。
1982年生まれのある女性が出会う問題をつぶさに描いたこの本は世界中で圧倒的な共感を呼び、日本語版も大ベストセラーとなった。
 
ここで紹介するのはそのチョ・ナムジュによる新刊である。
今回の主人公は四名の中学生女子で、彼女たちがともに試練を乗り越える物語だ。
『キム・ジヨン』を読んだ方ならおわかりの通り、昨今の韓国小説やエッセイのブームは女性の著者と読者に支えられている。
社会と問題意識の変化を強く感じさせるこの潮流を、男女問わず気に留めて読んでほしい。
 
●紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784022517579)
 

※1『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房 )
ISBNコード9784480832115
https://singapore.kinokuniya.com/bw/9784480832115 

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