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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2020年9月5日

村上T 僕の愛したTシャツたち

 言わずと知れた世界的作家である村上春樹の新作刊行が続いている。シンガポール紀伊國屋書店では主に英語・フランス語・中国語・日本語の書籍を販売しているが、どの言語においても村上春樹作品はベストセラーだ。2020年の春から夏にかけては、エッセイ集『猫を棄てる 父親について語るとき』、短編小説集『一人称単数』、そしてTシャツのコレクションを収録した『村上T 僕の愛したTシャツたち』(以下、村上T)が続々と刊行され、書店店頭を賑わせている。
 
 今回はこの3作の中でも異色の一冊である『村上T』を紹介しよう。雑誌『Popeye (ポパイ)』(マガジンハウス)での連載を一冊にまとめたこの単行本には、著者がこれまでに集めた数多くのTシャツがカラー写真で掲載され、Tシャツにまつわるエッセイがふんだんに収録されている。なぜTシャツ?とは熱心な村上春樹の読者であれば疑問に思わないのではないだろうか。
 
 村上春樹の作品世界が、彼をとりまく音楽や映画、その他のカルチャーと不可分のものであることは、ファンには周知のことに思われるからだ。小説とも、普通のエッセイ集とも少し違うこの本を読んで、著者の新たな一面に触れてもらいたい。
 
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