シンガポールでの紫外線対策②

　前回は紫外線に関してのお話でしたので、今回はその対策です。
 

日焼け止めクリーム

　まず1つ目は日焼け止めクリームです。日焼け止めは、桂皮酸誘導体やパラアミノ安息香酸誘導体などの紫外線吸収剤と、酸化亜鉛や酸化チタンなどの紫外線散乱剤に分類されます。前者は塗った時に白く見えずざらっとして使用感が良いのですが、有機性素材のためアレルギーを起こす可能性があります。一方、後者は塗った時に白く見えてべたつきがあります。
 
　効果の指標として、SPF(Sun Protection Factor)、PA(Protection Grade of UVA、日本のみ)が用いられており、SPFは紫外線の防止効果持続時間を表します。SPF10の日焼け止めを塗った肌は、何も塗らない肌が10分で日焼けする状況で、その10倍の時間の100分で日焼けすることになります。PAは紫外線の防止効果を示し、PA+は効果がある、PA++はかなり効果がある、PA+++は非常に効果があることを示しています。用途としては、日常生活ならSPF20前後、レジャーやリゾート地ならSPF30程度が目安になり、1~2時間毎に重ね塗りが必要です。
 

衣服

　2つ目は衣服です。紫外線を遮断する効果を表すものに、UPF(Ultraviolet Protection Factor)があります。UPF値が高いほど日焼け防止効果が高く、先ほど述べたSPFと同じ考え方で、日焼けするまでの時間をその数字の倍数分延ばしてくれます。UPFは15~30+のものが良いとされます。広範囲に肌を覆うものを選びましょう。