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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2020年7月4日

ご自分のため、ご家族のための体調管理 ―“看護”することとは―

 仕事や子育てで忙しかったり、出張や試験などの大事なイベントを控えている時には、いつも以上に健康に気を配っていると思いますが、無理をしがちです。何か症状を感じ始めて、「あ、気をつけないといけないな!」って。
 
 そうした場合は、早速ご自分やご家族を看護してみましょう。看護のヒントは1859年に出版されたフローレンス・ナイチンゲールの『Noteson Nursing(看護覚え書)』にあります。この本は、換気と暖房、住居の健康、物音、食事、食物、ベッドと寝具、陽光、体の清潔、励ましと忠告など13章から成っています。
 
 人間の生命力の消耗(病気や心身に及ぼす様々なストレス)を最小限に抑えるために新鮮な空気や陽光、暖かさ、清潔さ、静かさ、食事を適切に整えることは、看護です。そしてこれは自分のため、家族のためにできることです。
 
 “It ought to signify the proper use of fresh air, light, warmth, cleanliness, quiet, and the proper selection and administration of diet—all at the least expense of vital power to the patient.”
 (『Notes on Nursing -What it is, and what it is not-』 by Florence Nightingale )
 
 換気や体の清潔は感染予防、物音は不快にさせない配慮、食事の時間や質、栄養のバランス、陽光や睡眠の質は健康維持につながります。これらの当たり前のことを少し意識してみることで、日々の習慣に違いが出てくるのではないでしょうか。
 
 海外で働く、子育てする、学校に通う…そんなご自身やご家族がしっかり活躍できるように、日ごろの環境を整え、体調管理に役立てていただければと思います。
 

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