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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2019年4月25日

ジェネリック薬

 

「ジェネリック薬」と聞いて、安価ゆえに不安になることはありませんか?そこで今回は、ジェネリック薬とはどのようなものかを知っていただき、安心して使用してほしいと思います。

 

新医薬品の開発

 莫大な費用と、長い年月をかけ研究を重ねてできる新薬。臨床試験を何度も繰り返し、承認されるまでにはさらに数年を要します。このような過程を経て完成した新薬を「オリジナル薬」と呼び開発後は特許を申請、取得後、製造販売を開始し、新薬の利益を独占できる権利を得ます。

 

ジェネリック薬の登場

 特許期間が過ぎると、他の企業が同じ成分の薬を開発、承認申請、発売できるようになります。この場合は、開発期間が短く、費用も少なく済みます。こうして後からできた薬をジェネリック薬と呼びます。

 

ジェネリック薬の特徴

 1. 薬価が比較的安く、オリジナル薬とほとんど同等の効果を得ることができます。
 2. 主成分は同じですが、添加物は異なることがほとんどです。形状、味などを改良し飲みやすく工夫されているものもあります。
 3. 主成分の代謝や吸収を調べる試験では、ジェネリック薬とオリジナル薬はほぼ同等性があると認められていますが、効果の出方に少し差が出る可能性もありす。 ジェネリック薬を試したい方は、まず主治医に相談しましょう。 

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.345(2019年5月1日発行)」に掲載されたものです。

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