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2017年11月24日

ビューティ・ワールド

韓国系ショップが増加
シンガポールのコリアンタウン

駅から近い韓国食材店、コリアン・ライス・ケーキのスタッフが「この辺りに韓国人が増えたのはこの10年ほど」と話すように、今ではビューティ・ワールド周辺はコリアンタウンと呼べるほど韓国系の飲食店が増えている。オーセンティックで安い店が多く、甲乙をつけるのが難しいが、このエリアでローカルの間でも人気なのが、ブキティマ・プラザに入るミンジア・コリアンフード(写真⑭、⑮)。一般的な韓国料理に加え、70年代から食べられるようになり韓国式にアレンジされたというトンカツやオムライスなどもあり、材料を惜しまず使ったボリュームのある料理がお得感のある店だ。

 

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⓮ミンジア・コリアンフード

 

また、コリアンタウンらしく、ヌン スン イ コリアンカフェ(写真⑯、⑰)で「ビンス」を楽しむのも良いだろう。ビンスは近年東南アジアでも人気の韓国のかき氷で、トッピングがとにかく多彩。ジャムやシロップ、オレオを砕いたパウダーやきな粉などで覆われた表面にさらに、アイスクリーム、果物、小豆、トック(餅)などが乗せられる。氷の中にもコンデンスミルクなどが入っており、食べていて飽きがこない。メニューを見ると、どれも美味しそうで迷うこと必至。大振りな器で出されるので2〜3人でシェアがおすすめ。また、こちらのカフェでは韓国でブームのインジョルミトースト(きな粉などを乗せた甘いトースト)も食べられる。

 

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⓱ヌン スン イ コリアンカフェ

 

と、どうだろう、このお腹がはち切れんばかりの美味しい情報の溢れ具合。イギリスの植民地時代には、ゴムや果物のプランテーションが広がっていたという一帯。大戦中のブキティマヒルの大激戦で破壊された場所に、アミューズメントパークが作られ、マーケットができた。そして、現在のこの美食ワールドぶり。この変貌を想像できた人が、過去、誰かいただろうか。美味しいものに舌鼓を打ちに来てみてほしい。この先も、誰も思いつかない姿を見せるかも知れないこの地の、今の時代の目撃者となってみるのも面白いかも知れない。

 

 

ビューティ・ワールドのおすすめスポット
腹ごなし散歩に? ブキティマの美しき自然が残る場所

 

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web328_column2ビューティ・ワールドはブキティマ自然保護区の入り口でもある。駅から15分ほど歩いたところにブキティマ自然保護区ビジターセンターがあり、そこを起点に、4本のウォーキングルートと1本の自転車ルートがめぐらされている。シンガポール「最高峰」のブキティマ・ヒル(163.63m)へのルートが始まるのもここからだ。また、標識もなく目立たないが、ビューティ・ワールドとブキティマ自然保護区ビジターセンターとの間に(Bike Rental SGとThe Mondrianコンドの間付近)、マレー鉄道の線路跡への登り口があり、鉄道路線が通っていたガーター橋の上にわずかに残る線路が見られる。映画「スタンドバイミー」の気分で写真を撮ってSNSに載せるのも楽しいかも?

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.328(2017年12月1日発行)」に掲載されたものです。写真・取材: パーソン 珠美

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