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エリア

2017年10月31日

プンゴル

エリアは広大で周遊に時間がかかるので、出発はできれば午前中が望ましい。プンゴル探索の起点となるのは、MRT・ノースイーストラインのプンゴル駅である。バスが多数乗り入れるほか、LRT・プンゴルラインも交わるシンガポール北部のターミナル駅だ。

 

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この駅にほぼ直結する形で広がるのが、2016年1月に開業したプンゴル・ウォーターウェイ・ポイント(写真①)。積水ハウス含む3社によって造られた総床面積5万㎡(サッカーのフィールド約5面分)を誇るショッピングモールで、日系のレストランも多く、日用品からクリニック等までありとあらゆる店舗・施設が展開され、生活のほぼすべてがここで完結できると思わせる巨大施設(プンゴル地区に住む友人は、同施設がオープンして以来、シンガポール中心部へ行く理由がオフィスへの出勤以外になくなったと話す)。

 

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❶プンゴル・ウォーターウェイ・ポイント
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駅周辺の整備具合に呆気を取られるが、続いてプンゴル駅から西方面へ約2分の場所へと歩みを進めたい。立派なコンドミニアムの中庭にマチルダ・ハウス(写真②)がある。マチルダ・ハウスとは、1902年にアイルランド出身の弁護士、ジョセフ・ウィリアム・キャシンが彼の妻と週末の休暇を過ごすために造ったリゾートハウス。彼の母・マチルダの名にちなんでそう称されるが、キャシン一族が家を手放してから手入れなされなくなったため、イスタナ・メナンティ(マレー語で「待っている城」の意)と呼ばれたり、お化け屋敷と囁かれたりするように(当時の様子が写真③)。2000年に都市再開発庁によって保存家屋に指定され、現在はプンゴルの昔の姿を偲ぶ建築物として、隣接されるコンドミニアムの居住者向けスペースとして改装され、用いられている。

 

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❷マチルダ・ハウス
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❸当時のマチルダ・ハウス(©REMEMBER SINGAPORE)

今度は海岸部へと北上していこう。プンゴル駅から北方面へのバスが出ているが、便利なのはシェアバイクの利用。自転車を漕ぐこと約5分。プンゴル・ウォーターウェイ・パークの中にサフラ・プンゴル(写真④)が見えてくる。2016年4月にオープンしたレジャー施設だ。この建築デザインが面白いので、チェックしてもらいたい。パッと見ると、緑に囲まれた要塞のよう。「小さな滝が階段状に連なっているかのようなこのデザインは、一帯の地形に特徴的な自然のスロープにインスピレーションを得たものです」と同建物のデザイナーは話す。

 

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❹サフラ・プンゴル

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