シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP不動産探しで注意したい、中華正月(春節)の影響 : 2017年

シンガポール不動産「耳寄り情報」

2017年1月23日

不動産探しで注意したい、中華正月(春節)の影響 : 2017年

既存契約の「更新」交渉は早めが有利:
「ラッシュ・アワー」の対策は、「時差通勤」。すでに借りている住宅の契約満期がこの時期で、更新を希望する場合は、より早めの交渉開始が借り手にとって有利です。早めに交渉すれば、部外者からの入居オファーに先んずることが出来ます。

 

新規の家探しを有利に進めるには「即入居」が有利:
家主にとって空室期間は損失で、一般的には待っても1ヵ月。ピーク時期は、2週間程度しか待ってくれない場合も多く、見込み客の間で競り合いになった場合「即入居」に近いほど交渉が有利です。ただし、中華正月前だけは例外で、家主も春節に枕を高くして寝たいため、1ヵ月半程度は待ってくれます。

 

年度末帰国者物件は、入居可能時期に要注意:
お子様のいるご家庭では、終業式を終えてから3月末に帰国されることが多いのですが、その空き物件に補修工事をして新規入居可能になるまでには、退去後約半月を要します。
家主の口車に乗せられ焦って入居すると、未修理による不具合のために後悔することもあります。

 

不動産業者の資格・評判を事前に確認する:
昨今の日本企業の進出ブームに乗じ、自称コンサルタントや、政府認定業者であっても当地宅建資格を保有しない無資格の外国人営業マンが多くいるようです。違法行為であり、消費者トラブルの元にもなりかねません。必ず宅建主任者証(Registered Real Estate Salesperson)を確認しましょう。

文=木村登志郎(パシフィック不動産株式会社CEO、シンガポール宅建士)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.317(2017年1月23日発行)」に掲載されたものです。

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