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シンガポールでKANPAI!

2016年11月7日

シンガポールでKANPAI! 第8回

adrian-119今回のKANPAI人は…

エイドリアン・ゴーさん
Inter Rice Asia Pte Ltd.
Sake Sommelier/Marketing Director

 

-当地での活動について教えて下さい
Inter Rice Asia Pte Ltd.という会社で、蔵元から仕入れた日本酒を、東南アジアの消費者および企業に卸しています。私の会社のミッションは、日本の国民的飲み物である日本酒に対する認知を高めること。酒ソムリエとして、また日本文化の大ファンとして、酒のマスタークラスやワークショップ、ペアリングディナーや酒蔵ツアーを行い、日本酒の知見を広めています。詳しくはHPをご覧ください(www.interriceasia.com)。

 

-現在の仕事を始めたきっかけを教えてください
以前から日本の食や文化に対する関心があり、幾度も日本のさまざまな地域を旅行してきました。その豊かな経験を重ねていくうちに日本酒への愛着が深まり、最終的には日本酒の卸しをビジネスとしてやっていこうと思い至るようになりました。それ以来、47都道府県のうち21を訪れましたし、またこの旅がきっかけで新潟、秋田、大分、福井、長野、香川など各県にある蔵元と良好なパートナーシップを育むことができました。

 

-エイドリアンさんから見た日本酒の魅力とは?
日本酒は2000年以上もの歴史があり、深く日本文化に根ざしています。ひとくちに日本酒と言っても、醸造技術や産地によって、また精米率や提供する際の温度で味に違いが出るのが面白いですね。同じグレードの日本酒でも、異なる味を持っているのです。そのため、ラベルで日本酒を判断するのはおすすめしません。
またワインと同様に、うまくペアリングができれば、日本酒はたくさんのアジア料理や洋食を風味豊かにしてくれます。最近、その一環としてトリュフワンタンミーやポークシチューなどのローカルフードと日本酒のペアリングイベントも行いました。予想以上にマッチして大成功でした!

 

-今後の目標を教えてください
最近になって自社の倉庫を拡大しました。より多くの酒蔵から日本酒を仕入れ、シンガポールに運んできたいと思っています。また自分自身も蔵人(杜氏のもとで酒造りに携わる職人)として酒蔵で働き、より深い日本酒の知識を身につけたいと思っています。

 

-エイドリアンさんの好きなお酒と、飲み方を教えてください
やはり日本酒が一番好きです!ジンやトニックとも似ていますが、燗をつける温度によって味の変化を楽しめるのがいいですね。自分用の酒燗器を使って様々な温度を試し、香りやテクスチャー、味の変化を楽しんでいます。おつまみとしてはイカの塩辛やたこわさびが日本酒に合うので気に入っています。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.313(2016年11月7日発行)」に掲載されたものです。

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