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シンガポール不動産「耳寄り情報」

2016年10月17日

オフィス賃貸市況:2017年後半に底打ちか? ジリ下げ続くも2018年から細る新規供給

前号では民間住宅の新規供給(竣工数)が2017年後半から細る見通しを述べましたが、オフィススペースにも、底打ちの兆しが出てきました。

 

312web_pacificnet【オフィススペース賃貸相場ジリ安】

青の折れ線グラフは、中心部のオフィスの賃貸料指数の推移です。マリーナベイの大型物件で、主として外資銀行が大量のスペース削減をしたことが大きく影響しています。家主も優良テナント確保のために、大型スペースの積極的な値引きオファーをしています。かたや、2,000平方フィート以下の小型スペースは、企業のダウンサイジング志向もあり、需給が比較的タイトで、賃貸料が下げ渋っています。緑色の折れ線グラフは、全島ベースの賃貸指数推移です。

 

312web_pacificnet_chart2【意外にも空室率は高からず】
図中の青の折れ線グラフは空室率推移です。2003年第4四半期に17.9%と空室率が最大となり、リーマンショック前年の2007年第4四半期には7.3%と最小となり、2010年第3四半期に13%にまで増えた後、再び空室率は低下、家賃軟化にもかかわらず本年第2四半期時点では、9.1%まで低下しています。ただし本年末から来年には、現在建設中の大型物件の竣工が相次ぐため、再度空室率は反転上昇する見込みです。下図中の赤の棒グラフは、四半期単位でのオフィススペース新規供給量を表し、水色の棒グラフは新規需要量を表しています。マイナスとなっているのは、ネット供給減・需要減を意味しています。

 

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