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熱帯綺羅

2016年7月18日

日本語教育と日本文化体験の拠点として24年 シンガポール日本語補習授業校

子供たちの楽しみの一つ
4,000冊の蔵書が並ぶ専用図書室

シンガポールの日本語補習授業校には、他国では珍しい専用の図書室があります。室内には、子供たちに人気の「ハリー・ポッター」、歴史や伝記、怪談など約4,000冊もの日本語の書籍がズラリ。本の貸出や返却には、図書ボランティアのお母さんたちが協力しています。
「普段の授業前後も混み合いますが、長期休みの前になると本を借りる子供たちで図書室がいっぱい。荷物も持ち込めないぐらいの混雑です」と笑うのは、図書ボランティアの樋口真理子さん。本の貸出期間は2週間ですが、1週間で読み終えて毎週本を借りていく子供たちも少なくないそうです。床に座って本の世界にのめり込む姿から、この図書室が通学の楽しみの一つとなっていることが伝わってきました。

 
小学部の授業にお邪魔してみると、先生の質問に勢いよく手を挙げる子供たちの姿が。先生に続いて教科書を音読する顔は真剣そのものです。
外国語を学ぶと同時に、日本語や日本文化に対する理解を深めることは、真の国際人として生きるための礎となることでしょう。在留日本人が増え続けているシンガポールで、日本語補習授業校の果たす役割は今後ますます大きくなりそうです。

 

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補習校に通い始めて2年目の荒木さん親子。「子供たちは先生が大好きで、クラスにはお友達もいっぱい。毎週通うのを楽しみにしています」(母・美陽子さん)「勉強がよくわかって楽しい」(小2・太寿くん)「面白そうな本がある図書室が大好き」(小1・大和くん)
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全学年が毎年取り組んでいる書道。心を落ち着けて題字に挑む。
シンガポール日本語補習授業校ウェブサイト
http://www.jss.edu.sg

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.306(2016年7月18日発行)」に掲載されたものです。
取材・写真:鈴木雪子

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