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熱帯綺羅

2010年5月3日

デザインと遊び心のあるチョコレート「Chocolate Research Facility」

薬箱のような引き出しが壁一面に並び、カラフルなデザインの小箱が整然と陳列された白い長テーブル。一見、何かのショールームのようであり、ドラッグストアのような店構えの「Chocolate Research Facility」(CRF)は、チョコレート研究所と言う名のチョコレートショップ&カフェ。110種類ものチョコレートが楽しめるCRFは、実は、2009年にシンガポールの大統領デザイン賞を受賞したクリス・リー率いるデザイン会社Asylumによって経営されています。

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「Chocolate Research Facility」の店内。右奥がカフェ。天井からとろけるチョコレートの内装もなかなかのアイディア。

 

ショップのコンセプトは「ラボ(研究所)」

「チョコレートは、その品質がとても高級なものから、手頃な大量生産のものまで多種多様。自分も含めて、チョコレート好きは、たいてい色んな種類や味のチョコレートを試したいと思うもの。それで自分がショップを持つなら100種類のフレーバーのチョコレートを揃えようと考えました。」とクリスさんはいいます。商品開発には自らも関わり、チームで考えた季節毎の新しいフレーバーのアイディアを基に、パティシィエが実際のチョコレートにしたものを何度も試食しながら最終調整。新しいシリーズがローンチするまで、約6ヶ月ものリサーチ期間を費やし、シンガポールにて商品化されます。例えば、カカオ豆の原産地に拘ったConnoisseurシリーズは、10カ国からの異なるカカオ豆を61%から76%の濃度のダークチョコレートで、人気のあるアルコールシリーズは,ライチマティーニ、シャンペン、コニャック、ティア・マリア等7種、その他フルーツ、ナッツ、コーヒーシリーズなどもあります。変わり種は、エキゾチックシリーズで、四川ペッパー(花椒)、あずき、チーズ、いちごヨーグルトなども。チョコレートは全て70グラムの定型のチョコレートバーで、シリーズ毎に統一されたパッケージデザインで分別されています。チョコレートロット番号や、材料よって微妙に異なる賞味期限などが記載され、まさに生真面目なラボ感覚のチョコレート。世界でもここにしかないチョコレートもあり、おみやげに買い求める人が多いというのも納得です。

カラフルで個性的なグラフィックデザインが施されたパッケージ。空き箱をコレクションするファンがいるというのも納得。

チョコレートに詳しいフレンドリーなフタッフ。ここでは彼らの事をモデレーターと呼ぶ。

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