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熱帯綺羅

2010年10月18日

「光の祭典」ディーパバリを彩るThe Deepavali Street Light Up

 

リトルインディアが一段と華やかに、ディーパバリ・ストリート・ライトアップ

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この時期は祈りを捧げるために集まる人で寺院も混みあう。

 

 

セラングーン・ロードで現在のようなライトアップが始まったのは、シンガポールの独立後間もない1970年代初め。当初はシンガポール政府観光局(STB:Singapore Tourism Board)が主催していました。1999年にヒンドゥー基金局(HEB:Hindu Endowments Board)が引き継いでSTBと共同で主催するようになり、2002年からはリトルインディア小売店・歴史遺産組合(Little India Shopkeepers and Heritage Association)と行政区の自治組織である中央地区社会開発協議会(Central Singapore Community Development Council)も加わって、同時期に開催するパレードやカウントダウン・イベントなどを取りまとめています。

ストリート・ライトアップのデザインのモチーフは、繁栄や喜びを象徴する物や動物、植物などからHEBが毎年選んでいます。今年は、ディーパバリでも多く使われる「ディヤ(diya)」という素焼きのオイルランプと蓮の花、クジャクなどがデザインに取り込まれています。

ライトアップの技術コンサルタントV. R.リンガム氏は、HEBのメンバーでもあり、2000年からボランティアとしてライトアップに関わっていて、多くの人々の目を楽しませる華やかな光の装飾を演出しています。準備に取り掛かるのは毎年4月ごろ。ライトアップの準備を引き受ける業者が入札で決められると、さっそく作業が開始され、リンガム氏もデザインの微調整などの準備に多くの時間を割いて関わるそうです。

また、従来はライトアップのアーチを支えるためにコンクリートの大きな土台と発電機を持つ仮設ポールが設置されていたのですが、今年はリトルインディア周辺の道路整備が行われ、新しいポールがセラングーン・ロード沿いに設置されました。

今年のストリート・ライトアップはディーパバリ前夜の11月4日まで、毎日午後7時から深夜12時、週末の夜は午前2時まで行われています。

文= 石橋雪江
写真=Eugene Chan

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.177(2010年10月18日発行)」に掲載されたものです。

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