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熱帯綺羅

2010年11月15日

シンガポールの街を丘の上から見守る「イスタナ」

 

年に5回の一般公開

オーチャード・ロード側の大きな門をくぐり、セキュリティチェックを抜けると、目の前に広がるのはグリーンのきれいな芝生。イスタナでは、年に5回一般公開日を設けています。開催されるのはチャイニーズ・ニューイヤー、レイバー・デイ、ナショナルデー、ハリラヤ・プアサ、ディーパバリの当日、またはその前後。開催日はイスタナのWebサイトで確認できます(www.istana.gov.sg)。一般公開には毎回1万人以上が訪れ、多い時は2万5000人以上に達することも。シンガポール国民およびPR保持者は無料で、外国人も1ドルで敷地内へ入れます。なお、この入場料はすべて慈善事業団体コミュニティ・チェストへ寄付されます。

また、この日だけは特別にイスタナの建物の中にも入ることもできます。入場料は2ドル。大臣任命式など重要な式典が執り行われる部屋や、ゲストを招いての食事会が開かれる部屋などが見学できます。ボールルームでは各国首脳からの大統領や首相への贈り物の品々が毎回70~100点展示されます。上の階には大統領の執務室のほか、首相、上級相、顧問相の執務室もありますが、もちろんこちらは立ち入り禁止。

建物前の芝生が広がるスペースからは、マリーナベイ地区やシェントンウェイの高層ビル群が見えます。植民地時代からのシンガポールの歴史と変遷を見守り続けてきたイスタナを訪れることは、この国が過去2世紀にわたって経験してきたことを垣間見る貴重な機会となるでしょう。

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今月5日の一般公開の際、ディーパバリにちなみインド系の少女達がナザン大統領夫妻の前で民族舞踊を披露した。

イスタナ(The Istana)

The Istana, Orchard Road 238823

 

The Istana, Orchard Road 238823

文= 石橋雪江
写真=石橋雪江

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.179(2010年11月15日発行)」に掲載されたものです。

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