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熱帯綺羅

2011年10月17日

朝・昼・夜の食事も、お茶で一服も コーヒーショップで

シンガポールをはじめ、東南アジアの多くで見られる「コーヒーショップ(coffeeshop)」は、その言葉の響きから想像するものよりもずっと幅広く、メニューの内容もバラエティ豊か。共通するのは、「コピ(Kopi)」と呼ばれるコンデンスミルク入りの濃いめのコーヒーを出すことぐらい、と言っても過言ではありません。

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白いシャツに黒っぽいハーフパンツという昔ながらのいでたちの男性が、昔ながらの方法でコピを淹れている。地元の人々にはなじみの風景。

 

コピはマレー語でコーヒーの意。これに「店」の福建語読み「ティアム」(Tiam)が組合わされて、コピを出す店が「コピティアム(Kopitiam)」と呼ばれるようになりました。19世紀半ばから、海峡植民地での労働力を求めていたイギリスの奨励もあって、多くの移民が主に中国南部からマレー半島やシンガポールへやって来ましたが、中でも多かったのは福建人。「コピティアム」の言葉にも、彼らの影響が伺えます。もっとも、日常会話にも英語が浸透した現在のシンガポールでは一般的に「コーヒーショップ」の方が使われています。

コーヒーショップはシンガポール中いたる所にあり、その数は2,000件以上。多くの店ではコピ以外にもコンデンスミルク入りの紅茶「テ(Teh)」や、ライムジュース、サトウキビジュース、大麦から作られたバーリー、アイスティーなど様々な種類のソフトドリンクがあり、ビールなどのアルコールを置いている店もあります。ドリンク以外のメニューは店によって実にさまざま。カヤトースト、ロティプラタ、チキンカレー、ミーシアム、ラクサ、ナシレマ、チーチョンファン、バクテーなどなどのローカルフードがオンパレードという店では、中華系の人々だけでなくマレー系、インド系など異なる人種の人々同士が一緒に食事を楽しんでいる姿も珍しくありません。また、食べ物はフィッシュボールヌードルのみ、あるいはチキンカレーが専門、という店もあります。

朝からコーヒーショップを覗いてみると、通勤途中に立ち寄り、新聞を片手に朝食をとっている人々がたくさんいます。店のそばに新聞売りのスタンドもよく見かけます。朝食の後は今度は昼食目当ての客が集まってきます。午後遅い時間になっても、軽食をとる客や、仕事の合間にコピやテを楽しむ客の姿が。相手とざっくばらんに話せるから商談はコーヒーショップで、という人もいます。夕食、夜食、デザートと夜になっても遅くまで客足が途絶えません。コーヒーショップは日常的な食事の場として、あるいは井戸端会議ならぬ「コーヒーショップトーク」の場として、シンガポールの人々の生活に深く関わっています。

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香港風のメニューを出すコーヒーショップ。多くの店では外壁がなく、店内にも軒先にもテーブルがずらりと並ぶ。

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シンガポールの“国民的朝食”、カヤトースト、ハーフボイルドエッグ、コピの3点セット。

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