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熱帯綺羅

2011年8月22日

公団住宅HDBの将来を占う「The Pinnacle@Duxton」

進化し続けるHDB、その将来像は?

シンガポーリアンに手ごろな住宅を半世紀にわたって提供してきたHDBですが、ここ数年は物価高、特に不動産の高騰でその値段が上昇しています。今年行われた総選挙でも、HDBの価格問題は争点のひとつとなりました。特に、外国人永住権保持者(PR)も購入できる中古HDBはその上昇率が高く、ビシャンのHDBのひとつは100万シンガポール・ドル(約6,500万円)という高値で取引されたものです。

ピナクルはまだ完成後5年経っていないので中古市場には出ていませんが、おそらく最高値を更新するのではないか、とささやかれています。

HDBは年々、その機能もデザインも改良されていますが、もっと安価なものや、増える独身者用ワン・ベッドルーム・フラット、あるいは低所得者のためのレンタルHDBを望む声が聞かれます。まだまだ供給が追いつかない状況も指摘されています。今後、政府はどんな公団住宅政策を提案するのでしょうか。

古いショップハウスが連なるチャイナタウンの一角からピナクル@ダクストンを見上げると、シンガポールの発展の軌跡と、公団住宅HDBプロジェクトの将来について考えてみたくなります。

1 Cantonment Road 085101

文= セガラン郷子、写真=Eugene Chan

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.195(2011年08月22日発行)」に掲載されたものです。

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