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熱帯綺羅

2012年8月20日

「シティ・イン・ガーデン」構想をスーパーツリーから俯瞰する

 

「ガーデン・シティ(庭園都市国家)」から
「シティ・イン・ガーデン(庭園にある都市国家)」へ

Screen Shot 2015-07-28 at 4.57.09 pmガーデン・バイ・ザ・ベイは、シンガポールの都市構想の大きなパラダイムシフトの具現化でもあります。国立公園局によって都市の緑化計画を進めるための旗印とされたガーデンシティ構想は、自然環境と共存し持続性のある都市の営みを目指すことで、そこに暮らす人々の生活も豊かにするという、より包括的な使命を担ったシティ・イン・ガーデン構想へと転換されました。そのため、ガーデン・バイ・ザ・ベイのマスタープランには、省エネやリサイクルと言った環境への配慮がそこここへ見られるほか、シンガポールの主要な民族をテーマにした庭が取り入れられたり、世界の貴重な植物が集められたりと、次世代へ文化遺産を継承する役割も果たしています。

 

市民の憩いの場となるだけではなく、「住・働・遊」が充実したコスモポリス、都市国家シンガポールとしての国際的な評価を更に高めるものとして、大きな期待が寄せられているのは、言うまでもありません。

 

ここ数年で新しく生まれ変わったマリーナベイをひとつなぎのネックレスに例えると、その中でも「ひと際魅力ある宝石」とされるガーデン・バイ・ザ・ベイ。今回オープンしたベイ・サウス・ガーデンの他、ベイ・イースト、ベイ・セントラルがすべて完成するまでにはあと数年を要しますが、変化し続けるシンガポールの都市空間に更なる話題を提供してくれることでしょう。

 

18 Marina Gardens Drive Singapore 018953

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.218(2012年08月20日発行)」に掲載されたものです。
文= 桑島千春
写真=Eugene Chan

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