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熱帯綺羅

2012年10月18日

昭南忠霊塔跡地を訪ねて Bukit Batok Memorial

 

昭南島時代の資料を展示する旧フォード工場

Screen Shot 2015-07-28 at 4.30.52 pm連合軍による降伏宣言の舞台となったフォード自動車工場は今、歴史博物館として日本軍と連合軍の戦い、昭南島時代の歴史をとどめる資料や写真、当時使われた生活用品などを展示しています。資料館入口でまず目に入るのはユニオン・ジャックと日章旗です。そして2枚の国旗の間に戦時中の写真が展示されています。ユーラシア大陸の両端、西欧の北方から、そして極東からそれぞれ大陸と海を越えて進軍し赤道直下の島で戦い、多くの命を犠牲にした両国。列強の植民地政策の下、強制労働に駆り出され、搾取されたシンガポールの人々。今、その歴史を実体験として語れる世代の人々は少なくなってしまいましたが、この博物館を訪れると当時の様子を生々しく知ることができます。

 

今年は日本軍占領70周年。昭南忠霊塔跡地やマックリッチ貯水池(MacRitchie Reservoir)奥にある昭南神社跡地など、島内に残された戦跡を訪ねるツアーが不定期で催行されています。中でもこのフォード工場博物館はアッパー・ブキティマ・ロード(Upper Bukit Timah Road)沿いにあって行きやすい場所のひとつです。その裏の丘、ロロン・セスアイ(Lorong Sesuai)に位置する昭南忠霊塔跡地と併せて一度は訪れておきたい場所です。

 

Discover Singapore Heritage Trails
シンガポール国家遺産庁(NHB)による史跡案内
Bukit Batok Nature Park, Lorong Sesuai, singapore

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.222(2012年10月18日発行)」に掲載されたものです。
文= セガラン郷子
写真=セガラン郷子

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