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熱帯綺羅

2013年4月1日

プラナカンの文化が息づく「Baba House & The Intan」

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スクリーンショット 2015-07-02 12.47.59シンガポール西部のカトン地区やタンジョンパガーの一角、エメラルドヒルなどにはブルーやピンク、グリーンに塗られた外壁のテラスハウスが残されています。人々は今もそこで生活していますが、国の文化遺産に指定されているものもあります。花模様のタイル、木彫りのドア、中にはアーチ型の窓にステンドグラスがはめ込まれているものもあれば、大きなランタンが軒下に揺れていたりします。その建築様式は中国風でもあり、マレーのデザインも見られますし、ヨーロッパのエッセンスも感じられます。

 

 

プラナカンと呼ばれる、南洋華人が築いた美しい邸宅で、華麗な文化、独特の生活様式が継承されていました。

 

典型的なプラナカンの家 ババハウス

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プラナカンとは「地元で生まれた子供」という意味のマレー語で、中国大陸からマレー半島に渡って財を築き、地元のマレー人女性と結婚して子孫を繁栄させたストレーツ・チャイニーズ(南洋華人)の人々のことです。彼らは16世紀ごろ、まずマラッカでコミュニティーを形成し、そのうちの一部がペナン、そしてシンガポールに移住してきました。プラナカンの男性をババ、女性をニョニャと呼ぶところから、ニール・ロードにある邸宅はババハウスと名付けられました。ここは現在シンガポール国立大学が管理するミニ博物館となっています。内部には中国の神様を祀った神棚があり、マザーパールをあしらった螺鈿の家具や、天蓋のあるベッドがそのまま保存されていて、富裕なプラナカンの人々の暮らしを彷彿させます。

 

 

プラナカンはもともと中国系の人々ですが、マレーやヨーロッパの人々と結婚した人もいますし、また貿易商を営んでいたことから、外国の影響を強く受けており、邸宅内には中国製の陶器や額縁が飾られ、ヨーロッパから輸入されたランプシェイドやガラス製品があり、中東のものと思われる絨毯が敷かれており、東西の物資が集まってきた港町・シンガポールの融合文化が見られます。

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