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熱帯綺羅

2014年1月20日

鳥たちと鳥使いの凛々しさが魅せる、ジュロン・バードパークの鷹狩ショー

 

餌掛けの下に隠れた鷹の爪痕

スクリーンショット 2015-07-02 11.45.31ショーの後、クラレンスさんがオジロワシの「ジュニア」を連れてきてくれました。足には逃げないように紐が括られていますが、興奮しているのか飛び立とうとして羽をバタつかせます。オジロワシの特徴は鉤型に曲がった鋭い口ばしと爪。調教中はもちろんのこと、ショーの間もジュニアの扱いには特に気を付けているそうです。プレゼンタ―として客席に向かって話している間も、クラレンスさんは力強い精神力と雄々しさでジュニアをコントロールします。「動物は気まぐれで、行動が予測できません。今日は言うことを聞いても、明日は聞かないなんてことはよくあることです。ショーの途中で舞台エリアの外に飛んで行ってしまうことも。その時に、落ち着いてどう対処するかというシナリオを私たちはいつも考えながら、ショーに臨んでいます」。

 

 

バードパークの「鷹狩」はショーですが、猛禽類の扱いは真剣勝負です。あるとき、調教中に鷲が興奮して、鉤爪を餌掛け(保護手袋)を貫通するまで突き刺して離さないという事故が起こりました。一度獲物を捕まえると死ぬまで離さないというその鉤爪の力はとてつもなく強力。激痛に耐えながら心を落ち着かせると同時に鷲をも落ち着かせ、数人がかりでその鉤爪を一つ一つ外したそうです。クラレンスさんの左腕に残っている痛々しい爪跡が多くを物語っています。堂々たる振る舞い、カザフ族の鷹匠のようなまっすぐな眼差しから、猛禽類と関わり合うことで生まれた、自然や野生動物への愚敬の念を感じさせます。

 

 

スクリーンショット 2015-07-02 11.07.31

2 Jurong Hill Singapore 628925

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.250(2014年01月20日発行)」に掲載されたものです。
文= 石澤 由梨子

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