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熱帯綺羅

2014年2月17日

世界の国々を垣間見る「窓」、シンガポール切手博物館

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入口の赤いポストが映えるコロニアル様式の歴史的建造物「切手博物館」は、かつて華人の子息が通ったアングロ・チャイニーズ・スクールを改装して1995年にオープンしました。世界中の科学や技術、文化、歴史などを知る「窓」ともいえる膨大な数の切手を収集し、切手の図柄からテーマを掘り下げる情報展示は、子供から大人まで、まるで図鑑を眺めるように楽しく鑑賞できます。

 

切手が語るシンガポールの歴史

 

シンガポールの郵便の起源は1819年英国東インド会社の時代にさかのぼります。当時の郵便は大変高価なもので主に軍用や商用を目的としたものでした。当初、支払いは受取人が行なう形でしたが、1840年に英国で「ペニー・ブラック」と呼ばれる切手が考案され、発送人が支払う今日の郵便制度の礎ができました。1854年にビクトリア女王の肖像画をモチーフにした英国植民地の切手が発行され、シンガポールにも導入されました。この切手はインドで発行されたものでした。博物館では、英国植民地時代から日本統治を経て独立し、現在に至るまでの郵便の歴史を年代順に展示しているので、切手を通してシンガポールの歴史を学ぶことができます。

 

 

第2次世界大戦中の日本占領下の希少な切手も見ることができます。1942年当初のものは、イギリス統治時代の切手に「Dai Nippon-Malaya」と書かれたもの。1943年からは漢字で「大日本郵便」と印字した切手が使用されていました。さらに同年、シンガポールで初めてとなる、風景画をデザインに採用した独自の通常切手が発行されました。この展示は、日本の占領下の様子を垣間見る貴重な機会といえます。

 

 

シンガポールの郵便ポストは、当初イギリスや日本と同様に赤色の円柱形でしたが、その後、黄色で四角形のポストが採用され、投函口は国内宛てと国外宛ての2つ設けられました。さらにオレンジ色のポストに灰色と白色がアクセントとなるデザインに塗り替えられ、後に、現在の白色または銀色のポストへと移り変わりました。これら歴代のポストの展示や世界の様々なミニチュア・ポストのコレクションは見応えがあり、さらに博物館の入口の赤いポストは唯一現役で利用されている円柱型の郵便ポストとして人気を集めています。

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