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シンガポール就職ケーススタディ

2016年3月3日

資格・スキルを活かす就職 [日本語編]

シンガポール就職体験談

日系企業向けの案件では日本語を使用
お客様向けの提案書や報告書も日本語で作成

ASEAN地域の企業向けにシステムインテグレーションやセキュリティソリューションを提供するKYOCERA Communication
Systems Singaporeでシステムエンジニアとして働いています。転職活動時は人材紹介会社のパソナシンガポールを利用しました。
私の会社はスタッフが多国籍なため、社内の共通言語は英語ですが、お客様が日本人の方であるような場合、お客様との間でのミーティングやEメールでのコミュニケーション、および提案書や報告書の作成は日本語で行っています。お客様の業種毎に特有の専門用語があるため、それらを理解して日本語でコミュニケーションをとることは大変だと感じることもありますが、日本語を使うと、日本人のお客様との距離感がぐっと近くなるため、私は積極的に日本語を使うように心掛けています。

大学ではコンピュータ・サイエンスと日本語を専攻 東北大で修士課程を終え、日本で勤務

私はマレーシアのイポー出身で、小学1年生の頃からシンガポールで育ちました。母語は広東語で、シンガポールで中国語(普通話)と英語を学びました。子供のころから父の仕事の関係でよく東京に行く機会があり、和食やJ-POPなどには興味を持っていましたが、日本語を本格的に勉強し始めたのは、豪州シドニー大学でコンピュータ・サイエンスとともにダブルディグリー(複数学位)の1つとして日本語を専攻した時です。在学中には交換留学生として東北大学へ留学し、日本語能力試験1級を取得しました。卒業後は東北大学大学院の修士課程へ進み、コンピュータ・サイエンスの研究をしました。講義は日本語で受け、日常会話も日本語でしていました。
修士課程修了後、ドイツの自動車部品制御メーカーの日本支社で4年間勤務しました。同僚は全員日本人という環境で、日本語力を磨くことができましたが、気軽な日常会話と丁寧なビジネス会話との使い分けが難しく、ビジネスでは苦労しました。
シンガポールの会社の場合、入社してすぐに現場で仕事を始めることが一般的ですが、日本の会社の場合、入社時研修で社会人としての基本的なスキルやビジネスマナーなどを身に付けることから始めます。日本の企業は社員を大切にするという印象を持ちました。趣味で小説やマンガをよく読みますが、それも日本語のものを読むようにしています。村上春樹の『ノルウェイの森』と『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』も日本語で読みました。

Loke Cho Munさん
KYOCERA Communication Systems
Singapore Pte. Ltd.Business Solutions Group Senior Systems Engineer

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