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社説「島伝い」

2014年10月6日

捉え方を見直すタイミング

栄養補助食品や健康補助食品などのサプリメントについて、シンガポールでの消費額が昨年は約546億円に達したとのニュースがありました。サプリメントの人気の高さはシンガポールに限らず世界中で見られることですが、一方で「栄養は日々の食事から取るべき」という考えなどから利用しない人もいます。
栄養豊富な食材を使ったバランスの良い食事で必要な栄養を摂取することはもちろん理想です。しかし、インスタント食品やファストフードで済ませることが多かったり食事が不規則であったりと、栄養が不足しがちな場合は何らかの方法で補う必要があります。さらに、年齢とともに食事の量が減ったり、身体機能の低下で栄養を吸収する力が衰えたりと、体に取り込まれる栄養量自体が減っている場合も考慮が必要です。そこでサプリメントさえ飲めば問題はすべて解決する、というわけではもちろんありませんが、自分のコンディションを保つ方法のひとつとして、多くの人が支持するサプリメントを試してみる価値は十分あるでしょう。
これまで自分が使うことなど考えもしなかったものが実は有益で、使ってみたら良かった、という例は他の分野でもよくあることです。例えば、今やビジネスにおけるコミュニケーション手段として、契約書など重要書類のやり取りにも活用されるEメールですが、10年以上前は利用に消極的な人も多く、「仕事の用件をEメールで済ませるなんて失礼」という考えさえありました。ソーシャルメディアは自分には無縁だと言っていた人が、今では仕事の連絡をFacebookのメッセージで送った方がメールより返事が早い、ということもあります。
世の中にはさまざまな分野で新しいものが日々登場していますが、一度は不要とみなしたものが、気付かないうちに変化している自分自身の状態や、生活環境、仕事の状況などに対応するために実は適している、という可能性は常にあります。自分にとって関係ないと片付けていたものでも、誰かに勧められたら一度は使ってみるなど、自分の捉え方を見直して、試してみるタイミングを意識的に作ることは、やはり大事でしょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.266(2014年10月06日発行)」に掲載されたものです。

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