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Vol.311

2016年10月3日

篠田 研次 大使

駐シンガポール特命全権大使

Vol292P01_cover_r1愛知県名古屋市出身。京都大学法学部を卒業後、外務省に入省。ワシントン、モスクワの日本大使館で若手書記官としてキャリアをスタートし、その後は在ロシア日本国大使館公使や在シカゴ日本国総領事、駐米国特命全権公使、国際情報統括官などを務めた。

 

当地には今年、駐シンガポール特命全権大使として来星。駐フィンランド特命全権大使としての公務を終え、北極圏から赤道直下への移動となった。来星当時、まず感じたのは日本との距離感の近さ。「日本の文物やコンテンツに対する、シンガポールの方々の関心と理解のレベルが非常に高いと感じました。また和食の人気がますます高まっていたり、昨年は30万人、すなわちシンガポール人の10人に1人が日本を訪れたりするなど、交流の裾野が広がっていることを嬉しく思っています」。今年7月に開催された日本のアニメやゲームの祭典「C3 CharaExpo 2016」の開会式にも主賓として招かれ、その際にも来場者の熱気を強く感じたという。

 

日々さまざまな公務をこなす大使だが、8月にはその合間を縫って1週間の夏休みをとり、シンガポールの街歩きを楽しんだ。「歴史遺産のシンガポール植物園、お洒落な店のあるデンプシー・ヒル、趣あるラッフルズホテルなどは、いずれもちょっと出かけたくなる雰囲気を感じさせてくれます。また、映画も見たいと思い、映画館でしっかり防寒対策をして(笑)、以前から好きな『ジェイソン・ボーン』シリーズの最新作を満喫しました」。長距離ドライブも趣味のひとつだが、東京23区大のシンガポールでは車を走らせての泊まりがけ国内旅行はお預けになりそうだ。

 

今年は日本・シンガポール外交関係樹立50周年(SJ50)の年に当たる。この節目の年に着任したことにも、格別の想いがあるという。「日本とシンガポールは既に二国間交流の域を超えて、『世界に貢献する日星パートナーシップ』という視点で行動することができるのではないかと思います。そんな両国の交流を祝い、今年は年間を通じてSJ50関連イベントが開催されていますが、中でも最大規模となるのが10月29日と30日にオーチャード・ロードで開催される『SJ50まつり』です。関係者で一丸となって、SJ50を共に祝うにふさわしい、賑やかなお祭りにしたいと思っています」。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.311(2016年10月3日発行)」に掲載されたものです。

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