シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOP嶋 宏祐さん

表紙の人

Vol.307

2016年8月1日

嶋 宏祐さん

Lewin Terrace ダイレクター

Vol307_coverフォートカニングパーク内にある「Lewin Terrace」。シンガポールの歴史的建造物を改装したこのファインダイニングが嶋さんの職場だ。東京都大田区出身。拓殖大学卒業後は自身の経験値と英語力向上のため米ワシントン州にあるBellevue Community Collegeに留学した。2年を米国で過ごし卒業を控えた際に、知人からブライダル関係の仕事を紹介されたという。「自分の将来を考えた際に、人のために役立つ仕事をしたいと思いました。なかでも人生の幸せな瞬間を、より幸せに感じて頂けるサポートがしたいと思ったんです。人が人生で一番幸せな瞬間は何だろうと考えた時に、結婚式ではないかと思い至り、その道に進むことに決めました」。
そしてブライダル事業やレストラン事業を手掛ける株式会社ツカダ・グローバルホールディングに就職。ハワイでウエディング業務を中心に1年の現場経験を経た後、日本で社会人として成長したいと思い、帰国を決断。その後ハワイやバリの挙式販売のため、日本全国の旅行会社への営業や現地とのコミュニケーションのオペレーション業務を担当した。
チャレンジ精神が旺盛な嶋さんは、経験のない分野でも声のかかった仕事は断らない。国内事業部に配属になった後もその心意気を買われ、宴会営業、結婚式場での新規営業、ウエディングプランナー、レストラン運営など会社が携わる全ての分野で経験を積んだ。6年が過ぎ、新しいステージで挑戦したいという想いが募った矢先、会社のシンガポール進出が決まった。「もともと海外の地で日本人の長所を生かして勝負をしたいという気持ちがあり、自分自身が日本で培った経験も試してみたいと思っていたので、すぐに立候補しました」。社長に自らシンガポール行きを直談判し、念願叶って2013年に来星した。
現在はLewin Terraceにて、会社の管理だけではなくマーケティング、ウエディング、宴会、レストランの全部門を統括、現場のオペレーション管理まで多岐にわたる。まさに日本での経験が丸ごと生かされた形だ。またプライベートでは自身の結婚式も間近に控え、公私共に実りの時を迎えている。「ホスピタリティで高い評価を受ける日本人の特性を生かし、シンガポールにいるさまざまな国の方から愛される空間を作っていきたい。その目標が達成されたとき、新たな目標が自分に生まれてくると信じています」。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.307(2016年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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