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Vol.306

2016年7月18日

長澤 由美さん

ALBIREX SINGAPORE Cheer Dance School Director

Vol306_cover新潟県上越市出身。身体を動かすことが好きで、中学から器械体操を始め、短大ではダンス部に所属した。卒業後は取得した資格を生かし保育士の道へ。しかしほどなくしてアルビレックス新潟の公式チアリーダー「アルビレックスチアリーダーズ」に所属する友人から観戦に誘われ、初めてプロのチアリーダーの演技を目の当たりにした。「アクロバティックな演技はもちろんですが、メンバーがみんな笑顔で華やかで、会場と一体になって選手を応援していて『何だ、この躍動感は!』と衝撃を受けました」。その日から何度も会場に足を運び、自分もチアリーダーをやりたいという気持ちが強くなっていったという。
しかし、チアリーダーになるには相応の練習時間を確保する必要があるため、保育士を辞める必要があった。オーディションに受かる確証もないなか、安定した正社員の道を捨ててこの道に賭けていいものか、親の反対もあり非常に迷ったという。しかし、チャレンジしたい気持ちが勝り保育士を2年で退職。4ヵ月間、必死でトレーニングを積み背水の陣でオーディションに臨んだ。努力の甲斐あって見事合格、アルビレックスチアリーダーズで4年間活動した。
その後はアルビレックスチアリーダーズスクールで講師として勤務する傍ら、アメリカのチアリーディングダンス競技の普及・教育団体、ユナイテッド・スピリット・アソシエーション(United Spirit Association)の日本支部でアシスタントインストラクターとしても活動。教え子たちが大会で活躍し始めるなどインストラクターとして軌道に乗り始めた2013年、アルビレックス新潟シンガポールチアダンススクールの講師として声がかかった。引き受けるか悩んだが、今後チアを広げ携わっていくにあたり自身のブラッシュアップのため来星を決意した。

 

当地ではスクールで子供たちへの指導を中心に、大人向けチアサークルでの指導も行うなど精力的に活動をしている。シンガポールはやりたいことができるありがたい環境という長澤さん。子供たちが経験を積める環境を整え、チアの魅力を広めることが今一番のやりがいと語る。熱心な取り組みの甲斐あって、現在スクールの生徒数は300人を超えた。「今後はローカルの方にもチアの楽しさを広め、この国に元気な笑顔を増やしたいですね」。長澤さんの夢はシンガポールで改めて軌道に乗り始めている。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.306(2016年7月18日発行)」に掲載されたものです。

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