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表紙の人

Vol.305

2016年7月4日

白井 慶次郎さん

SCSK Asia Pacific Pte. Ltd. General Manager

Vol305_cover神奈川県大和市出身。大学卒業時まで陸上競技に励んだスポーツマンで、専門種目は三段跳び。中学で陸上競技を始め、高校2年生の時に県大会で優勝、インターハイに出場するなど大いに活躍したものの、3年生ではインターハイ出場ならず。直前まで複数の大学から推薦の話をもらっていたが、その結果を受けて取り消しになったという苦い経験を持つ。「目の前が真っ暗、というのはこういう時を指すのだと思ったくらい、ショックは大きかったですね。その後もスランプに陥って、良い結果を残せませんでした」。

 

部活ばかりに注力し、ほとんど勉強をしてこなかったという白井さんは、現役での大学合格はできず浪人。しかし、部活で培った集中力を発揮し、1年間の猛勉強の末、中央大学に合格した。
大学でも陸上部に所属して部活に打ち込んだ。卒業後の進路については頭で考えつつも部活優先となり、アルバイトなど実社会での経験をほとんど積むことなく、夢や目標もないまま就職活動時期を迎えてしまった。「自身の記録を見て、陸上を続けていくのは厳しいと感じていたので、その時期になってようやく現実的な進路について見つめ直しました。

 

当時、『情報』という分野に注目が集まっていたので面白そうと感じ、縁あって住商情報システム株式会社(現SCSK株式会社)から内定をもらうことができました」。入社後、パソコンの操作方法など基礎から学ぶ必要があり苦労した部分もあったが、プログラムやシステムを作るといった作業が楽しく、また多くの新しい技術や事業に携わることもあり、貴重な経験となったという。
転機はアメリカへの出張だった。海外に行くのは初めてで緊張もしたが、多くの外国人と知り合い、日本人と違う考え方に触れ、海外で働いてみたいという志向が強くなった。その後、海外支社の駐在を希望し、2013年6月に来星が決定。「語学面では苦労することがありますが、シンガポール人は優しく、治安も良いので仕事に集中できる環境が整っています。

 

今後は弊社の知名度がシンガポールでも広く浸透するよう頑張っていきたいですね」。今でも体を動かすことが好きだという白井さんは週2、3回ジムに通い、休日は家族連れでホーカーを訪れるなど、ワークライフバランスを重視しながらシンガポール生活を満喫している。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.305(2016年7月04日発行)」に掲載されたものです。

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