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Vol.308

2016年8月15日

住友 美保さん

ABeam Consulting Ltd Manager

Vol308_cover徳島県美馬郡出身。高校までは大自然の中で育ち、大阪大学への進学をきっかけに地元を離れた。数学が得意だったこともあり、大学では電子物理科を専攻。心磁図の研究に勤しんだ。

 
大学卒業後は東京の大学院に進学し同じく電子工学を専攻するも、将来の方向性に悩み研究に身が入らない日が続いた。そんな状況のなか、知人から銀行の派遣社員の仕事を紹介された。社会人経験を積むのもいいかもしれないと考え休学して就職したところ、働くことの楽しさ、従来のやり方に囚われず改善を考えながら仕事を進めていくことが予想外に面白く感じられたという。1年の就業の後、銀行での現場経験を活かして金融関係の道を進むことを決意し大学院を中退。外資系の資産運用会社を経て、コンサルティング会社のアビームコンサルティング株式会社に就職した。

 
会社の業務拡大に伴い2014年に来星。現在はコンサルタントとして金融機関向けのシステム導入や業務改善支援を行っている。「お客様は、自分たちの本業ではないプロジェクト管理という仕事を、我々コンサルタントが他社・他業界での経験を活かしてサポートすることに価値があると思って下さいます。しかしマニュアル通りの現実的でないアドバイスでは意味がないので、お客様のことをよく理解し、状況に応じてベストな方法を提案することを心がけています」。簡単にいかないことも多いが、一緒にプロジェクトを実現する同僚や後方からサポートしてくれる上司のおかげで頑張れるという。

 
そんな住友さんの趣味は中学で始めたバレーボール。大学時代は体育会のバレー部に所属し、春秋のリーグ戦のほか年に数回の交流戦で他大学の選手とも親睦を深めた。その時代に知り合った先輩や後輩、他大学の選手とは卒業して10年が経った今でも交流が続いているという。「現在は日本人同好会のバレーボールチームに所属しており、週末は時間が許す限り練習に参加しています。仕事以外でさまざまな方と知り合い、多様な価値観に触れる大切な場でもあります」。

 
将来について尋ねるとあまり考えてこなかったという答えが返ってきた。「将来の夢を考えることが今の自分の課題。それが明確になるまでは、その時々でするべきことをきちんとこなし、巡ってくるチャンスを自然に受け入れていきたいと思うんです」。仕事と趣味を両立させながら、住友さんは自分のペースでシンガポールライフを楽しんでいる。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.308(2016年8月15日発行)」に掲載されたものです。

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