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Vol.296

2016年2月1日

宮崎 翔五さん

シンガポールエース  Merchandising Manager

神奈川県川崎市出身。小学生の時期のほとんどを米国ロサンゼルスで過ごした経験を持つ。「現地の日本人学校は1クラス10人程度で皆家族のように仲が良く、学校外では地元のクラブに所属して大好きなサッカーをプレーしていました」。宮崎さんにとってこの時期は最高に楽しいことばかりだったという。

 

中学入学時に本帰国し、大阪府へ。サッカーのクラブ活動などを通して日本の学校に馴染んでいった。高校卒業後は、より海外のことを知りたいと京都外国語大学に進学。英語の勉強と並行してフットサルを楽しみながら、充実したキャンパスライフを送った。

 

就職活動中は、自身の好きなブランドを扱っているメーカーに就職したいとの希望を持つ。エース株式会社は当時、自社ブランドの海外展開を強化し始めた時期だったため、同社が求めていた人材と、宮崎さん自身が培った国際経験がマッチ。入社が決まり、宮崎さんは百貨店事業部に配属された。「伊勢丹新宿店や日本橋髙島屋などの店舗を担当させていただきました。販売をすることでお客様が求める質の高い商品や機能をお客様から直接伺えたこと、百貨店側が置きたい商品と弊社が売り出したい商品との調整を通じて現場を学べたことが良い経験となりました」。その甲斐あって、配属された伊勢丹新宿店のメンズ館カバン売場において、売上金額が全メーカー中1位を記録するなどの実績をあげることができた。「たくさんの人が携わって得られた結果なので僕だけの力ではないですが、それでも喜びはひとしおでしたね」。

 

業績と努力の姿勢が認められ、昨年1月にシンガポールへの赴任となった。この1年で、様々な苦労を重ねながら髙島屋シンガポールに直営コーナーをオープン。アルビレックス新潟シンガポールへのスポンサーバッグ提供も実現し、大好きなサッカーに関わる仕事ができたことが何よりも感慨深かったという。「現在は赴任2年目で気持ちに余裕が持てるようになりました。今年は飛躍の年となるよう、一日一日得られる経験を大切にしたいです」。もちろん、週末にはサッカーをプレーしたり観戦したりと、サッカーに対する熱い想いは変わっていない。仕事でもプライベートでも、宮崎さんは“エース”となるべく日々奮闘している。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.296(2016年2月1日発行)」に掲載されたものです。

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