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Vol.295

2016年1月18日

友野 五月さん

SINGAPORE FLC PTE.LTD. ダイレクター

Vol295_cover東京に拠点を置く従業員500名、年商約150億円の販売促進業務をメインとするベンチャー企業「株式会社FLC」。友野さんの社会人生活は、今から14年前に同世代のアルバイト仲間6人と同社を立ち上げたことに始まる。社会人経験が全くない中でのスタートアップ。会社の経営方法はおろか、社会人としてのマナーすら分からない状態だったという。「名刺の渡し方も知らなければ、社外の方にも『お疲れ様です』と言ってしまうなど失敗は山ほど。時に厳しいお言葉もいただきながら、取引先のお客様方に育てていただいたという感じです」。

 

その後はグループ会社の役員や代表を経験し、現地法人SINGAPORE FLCのダイレクターとして2014年に来星した。当地では富士山の天然水を家庭や店舗へ定期配送するサービス「Premium Water」をシンガポールで広めることが課題だ。しかし当時は市場自体もまだ開拓されていない状態での来星。不安はなかったかと尋ねると、「それがあまり深く考えずに引き受けちゃったんですよ(笑)。自分に来る話は全てチャンスだと思っているので、いろいろなことにチャレンジしてみたくて」と軽やかに笑う。
仕事では人と会うことが多い分、1人の時間が取れた時は家でゆっくりと過ごすことが多い。料理に没頭したり本を読んだりと、自分と向きあう時間を意識して作るようにしているという。

 

今後は「Premium Water」をASEAN全体に広めるとともに、スタッフの人材教育も目標に掲げる。「仲間や周りのサポートのおかげで今の自分があるので、自分も周囲にポジティブな影響を与えたいです。女性の比率が高い会社なので、自分が彼女たちの良きモデルケースになりたいとも思います。女性が活躍するシンガポールに来てから、よりその点を考えるようになりました」。
失敗しても、諦めずに改善していけば検証結果になるという友野さん。謙虚さと前向きさを大切に、新たな業界でチャレンジを続けている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.295(2016年1月18日発行)」に掲載されたものです。

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