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Vol.297

2016年3月7日

野宮 成晃さん

Cross Marketing Asia Pte. Ltd. Managing Director

東京都国分寺市出身。少年時代は夢中になっていたジャズ音楽の影響からアメリカでの生活に憧れていた野宮さん。それ以外に夢といえるものは特になく、まずは将来のためビジネスを学んでおこうという漠然とした考えで早稲田大学を受験し、見事合格。入学後は目標を交換留学に切り替えて英語の学習に励み、後に努力が実ってアメリカへの切符を掴むこととなった。しかし家庭の事情などが重なり、交換留学は諦めざるを得なくなったという。当時の心境を聞くと、「ショックは大きかったですが、もしかしたらなるべくしてなった出来事だったかもしれません」と振り返った。

 

海外への思いは就職活動にも表れ、企業選びは外資系が中心となった。そんな中、エッソ石油株式会社と縁があり入社を決意。マーケティング関連業務に従事し、日本人ビジネスマンとしてのノウハウを身に付けながら、次の目標として社内派遣制度を利用した大学院留学を掲げた。入社5年目、社内試験に合格し、念願だった米国カリフォルニア州へのMBA交換留学を実現。勉強と並行して週末はサーフィンを楽しむなど、アメリカ生活をとことん満喫したという。MBA取得後は営業成績の良さや将来性なども評価され、営業企画アナリストとしてタイとシンガポールに駐在した。

 

次第に各国の文化や消費者ニーズの違いに興味が沸き、後に退社。再び渡米し、ニューヨーク州の大学院でコミュニケーション学の修士号を取得。広告代理店で戦略プランニングの仕事に従事し、新たな分野でスキルを磨いていった。

 

転機となったのは、クロス・マーケティング社の創業者、五十嵐幹氏と出会った時。アジアナンバー1のマーケティングサービス会社を一緒に創ろうと声をかけられたことがきっかけで、2013年9月、2度目の来星を果たす。当地でクロスマーケティング・アジア社を立ち上げたが、当初は認知度も実績も全くない状態。苦労も多かったが丁寧なサポートが功を奏し、人脈が広がり今は徐々に道は拓けている。「大学時代の交換留学を断念してからというもの、周りの環境に恵まれたおかげで、やりたいと思ったことはすべて順調に物事が運びました。これからは私が各企業さまの役に立てるよう努め、顧客満足度が高い会社として認められるよう成長したいですね」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.297(2016年3月7日発行)」に掲載されたものです。

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