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表紙の人

Vol.263

2014年8月18日

ライアン 雅さん

Bank of America Merrill Lynch Vice President。

asiax (15)バンクオブアメリカ・メリルリンチで日本株や国債の決済部門のバイスプレジデントとして活躍。シンガポールオフィスで日本マーケットのリーダーとして、世界各地から集まった25人の部下を率いている。

さまざまな文化的背景の人々とのコミュニケーションを円滑にすることに力を注ぐ。「複雑な取引をうまく回すには、1人で考えていてもダメ。常にコミュニケーションをとってチームの誰が何をしているか把握し、声を掛け合って機動的に仕事を進めるほうが効率的だと思うから」。
チームビルディングの企画には、彼女ならではの感性が光る。チームのパーティーでは、全員がコスチュームを着て盛り上げる。ランチタイムには「江南スタイル」や「ビリーズブートキャンプ」を踊り、終業後には、クラークキーからイーストコーストまで約10kmのウォーキングに挑戦……。「真剣に仕事をするのはもちろんだけれど、どうしたら楽しい仕事環境を作れるか、いつも考えていますね」。
いたずら好きで、楽しいことが大好き。幼いころから、よく両親や友達に冗談を言っては、笑わせる子供だった。「子供の頃の記憶を辿ると、ずっと笑っていたような感じですね」。一方で、交換留学生を受け入れる家庭に育ち、異文化やコミュニケーションへの関心も人一倍強かった。高校生時代に米国留学を経験。辞書を抱えて泣いた日々もあったが、負けず嫌いな性格で切り開いてきた。大学卒業後、アメリカ・イリノイ州の大学院でMBAを取得した。
アイルランド人の夫を持ち、9歳、5歳、4歳になった3人の子の母親でもある。それぞれ出産前日まで働いていたという、多忙な平日を終えると「週末はさらにフル稼働」。パシリスパークで、子供とフリスビーやサッカーをしたり、マクリッチ貯水池を散策したりと、外遊びに夢中になる。「同じコーヒーの分量でも『まだこれだけある』と思うのと、『もうこれだけしかない』と思うのではハッピーの量が違う。楽しいことに一生懸命にフォーカスして生きていきたい。子供にも楽しいことって素敵だなと実感して成長して欲しいですね」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.263(2014年08月18日発行)」に掲載されたものです。

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