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表紙の人

Vol.274

2015年2月2日

池田 浩一郎さん

AIC Singapore Pte. Ltd. マネージングダイレクター。

asiax (4)高校卒業後、来るべきアジアの時代に向けて中国の北京外国語大に留学。4年間の寮生活を送り、北京語を身に着けた。

同級生には「中国、アジアでビジネスを手掛けよう」と目論む人々も多かった。また、在学中に天安門を囲む高速道路が拡張されるなど、街もダイナミックに発展していった。「いわゆる『出稼ぎ』で農村部から来た人々のハングリーな目が印象的でした。生きるために必死なパワーや活気が、当時の日本にはないなと感じましたね」。
卒業後は帰国し化粧品大手のカネボウに入社、中国での事業計画立案や、東南アジア各国での販売代理店交渉などに携わった。20代で異例の抜擢だったという。その後、シンクタンクの日本総研研究員などを経て「AIC Singapore」社を2013年に設立、2014年に自らも来星した。
同社は、進出が難しい日本の企業に成り代わって、当地や東南アジア各国でマーケティングや営業などの業務を代理する、統括拠点運営代理事業を手掛けている。販売を代行する主な商品は、健康や美容関連。アジアの国々では今後高齢化が急速に進展する。高齢化率が高く、長寿国でもある日本で、医療や保健、健康関連商品を手掛ける企業の開発力には一日の長があると見る。「世界に誇れる日本のヘルスケア商品販売に貢献したい」と話す。
仕事だけでなく、自身の健康管理も万全だ。高校時代には10人制ラグビーチームのキャプテンとして都大会で優勝。オーストラリアにラグビー留学も経験したという根っからのスポーツマン。旺盛な食欲と身体づくりで当時は1日5食の生活だったが、引退後は20キロの減量にも取り組んだ。「そのままだと大変。1日1食、野菜とご飯で何とか体重を落としました」。
現在は、トレイルランやトライアスロンの大会に数多く出場し、趣味のサーフィンなどでも汗を流す。シンガポールでは、休日に8歳の長女とプールで泳ぐのも習慣になった。「ストイックかもしれませんが、そういう生活の方が、気持ちがいい。きついことを乗り越えたらその先に何かある。そういうものを見つけるのが好きなのかもしれないですね」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.274(2015年02月02日発行)」に掲載されたものです。

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