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シンガポールEYE

2009年1月19日

自然が持つ「癒し」の力、アロマセラピーで人々をハッピーに

Perfect Portion Pte Ltd Managing Director サルバトーレ・バタグリア氏

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リラックスしたい時、気持ちを高めたい時、リフレッシュしたい時、それぞれに合った香りのエッセンシャルオイルをたいて、自分の居る空間を好きな香りで満たす――今や世界中で広く用いられている、アロマセラピー。しかし、20年以上前、1980年代は日本はもちろん世界的にもアロマセラピーは一般的にあまり知られていなかった。そんな頃から、アロマセラピーの持つ力に魅了され、より多くの人にアロマセラピーの良さを知ってもらいたい、と情熱を傾けて来たのがオーストラリア人のサルバトーレ・バタグリア氏。現在オーストラリア国内だけでなく、ニュージーランド、イギリス、アジア各国で同氏のコンセプトに基づいたアロマセラピー・ビジネスを展開している。

 

アロマセラピーとの出会いから、自らの信念をビジネスとして形にして成功させ、現在に至るまでのストーリーをバタグリア氏に聞いた。

 

アロマセラピーとの出会いとパーフェクトポーションの誕生

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「パーフェクトポーション」の設立者であるバタグリア氏は、オーストラリア北東部・クイーンズランド州出身。大学卒業後、地元で電気技師として勤務していたが、転勤により生まれ育ったクイーンズランドを離れ、タスマニアへ行ったことが氏の運命を大きく変えた。

 

氏によると、タスマニアでは、80年代当時既にアロマセラピーが盛んで、人々の生活の中に溶け込んでいた。タスマニアの人々にとっては非常に身近な、でも、氏にとっては目新しい存在だったアロマセラピーにやがて興味を持つようになり、次第にその素晴らしさに魅了されていった。余暇を利用してワークショップなどに参加し、知識を深めるにつれて氏のアロマセラピーへの情熱はますます高くなり、クイーンズランドへ戻ってからも勉強を続けた。自らエッセンシャルオイルを調合してはウィークエンドマーケットに持って行って販売し、いつしか常連客が付くまでになった。その常連客の中で、「ラベルをこう変えたらもっと売れる」などと商品価値を高めるアドバイスをくれたのが、現在のビジネスパートナーであり妻でもあるキャロリン・スタビン氏だった。

 

強力なパートナーを得てアロマセラピーにますます熱中していった氏は、「アロマセラピーの本場でさらに勉強したい」と、1990年にはロンドンへ渡り、世界的にも著名なアロマセラピスト、ミシェリーヌ・アシア(Micheline Arcier)氏に師事。その後オーストラリアへ戻り、スタビン氏とPerfect Potion Products Pty Ltdを設立、1991年にブリスベンで「パーフェクトポーション」のコンセプトストア1号店をオープンした。

 

自然の恵み、良質なオーガニック製品をオーストラリアからアジアへ

1自らの手でエッセンシャルオイルを調合していたバタグリア氏は、商品の原材料にも強くこだわっている。「オーガニック」ということばに違わぬよう、厳選した天然素材だけを使用、「植物の力を借りて、人間の持つ自然治癒力を高める」ことを目指している。商品価格帯は、市場に普及している他の商品よりも高めだが、質の高さに惚れ込んで購入し続けているファンがオーストラリアだけでなく海外にも数多くいる。商品の質そのものにこだわっているので、パッケージはいたってシンプル。ボトルを透明ではなく琥珀色にしているのも「商品の劣化を一番防げる色だから」だそうだ。

 

パーフェクトポーションの商品は、現在ニュージーランド、イギリスのほか、日本、中国、台湾、韓国、香港、シンガポール、インドネシアで販売されている。シンガポールでは、ユナイテッドスクエアとインターナショナルプラザに販売店があるほか、伊勢丹パークウェーパレード店およびスコッツ店、ナショナル・ユニバーシティ・ホスピタル内にも売り場がある。2009年には、ドラッグストアチェーン店でも販売開始予定で、より身近な場所で気軽に購入できるようにしたいという。

 

「シンガポールは、パーフェクトポーションをアジア各国で展開する上で重要な足がかりとなる地です。英語圏であり、市場が成熟していて競争もあります。また、シンガポールには自然志向の人が増えており、オーガニック製品への理解も深まりつつある。パーフェクトポーションの商品をシンガポールで展開することは、ユーザにも我々にも互いに利益があると信じています」とバタグリア氏は語る。シンガポールでパーフェクトポーションの商品を目にする機会は今後ますます増えることになりそうだ。

 

環境への意識については「シンガポールでは、リサイクルも始まったばかりでまだまだこれから。でも、環境への意識が高まる要素は十分持っていると思います」と、環境にも配慮している同社のコンセプトに賛同するユーザが今後増えていくことを期待していると語った。

 

アロマセラピーと現地文化との融合より身近な存在を目指して

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パーフェクトポーションのコンセプトそのものを体現した直営コンセプトストアはオーストラリア国内で10店舗。海外の直営コンセプトショップは日本にある2店舗だが、オーストラリアの店舗と同じデザインを採用、どの店舗に行っても「パーフェクトポーション」であることにこだわりを持っている。

パーフェクトポーションの商品は日本でもデパートなどで以前から販売されており、日本人のファンも多い。オーストラリアに観光で来た日本からの客が、わざわざパーフェクトポーションのショップへ立ち寄ることもあるという。そんな客の「日本にもこんなコンセプトショップがあればいいのに」という声に押されたこともあり、直営店を日本でオープンすることにした。1号店オープンの地に京都を選んだ理由は、「長い歴史を持つ伝統ある街で、なおかつ環境への意識が高い。また、京都そのものがブランドだから。」

 

店舗選びにはバタグリア氏が自ら足を運び、気に入る物件が見つかるまで何軒も見て回ったという。現在の店舗を見たとき、一目で惚れ込んだ氏は持ち前の情熱でオーナーに直談判、他にも借り手がいて迷っていたオーナーをついには説得してしまった。「京都は地域の中で人のつながりが強い街です。パーフェクトポーションのコンセプトストアも、地元の人がみんな会いに来てくれるような場所にしたい、と思いました。」その情熱が、オーナーの心を動かしたのだろう。

 

昨年10月には、神戸に2号店をオープン。「京都は伝統を重んじる街ですが、神戸は常に新しいものを求める街。ふたつの街は近い距離にありますが、その性格は全然違います。」日本でコンセプトショップを展開するにあたって、オーストラリアで育んできた同社のコンセプトを継承しつつ、日本文化の良さを取り込もうと貪欲にチャレンジしている。京都店オープンの時は天然ゆずを使用したバスオイルやボディローション、神戸店オープンの時は「みなとソープ」と名付けた限定商品を開発し、販売した。また、同社が誇る質の高い商品を販売するだけでなく、ワークショップなどを開催し、アロマセラピーやオーガニック製品に関する知識の普及にも努めている。

 

アジアエックス読者へメッセージを、とお願いすると、「お店に来てください!」といたずらっぽく笑った後、「パーフェクトポーションを知っていただくことで、自然の良さやオーガニック商品の優れた点をより多くの方に知っていただければと思います。そして何より、天然素材から抽出した香りの良さを楽しんでください」と語ってくれた。「真の情熱に成功がついてくる」という氏の、アロマセラピーとパーフェクトポーションにかける溢れんばかりの情熱が、これからも多くの人達を笑顔にし、氏に成功をもたらし続けるに違いない。

Perfect Potion Pte Ltd
101 Thomson Road #B1-71 United Square Singapore 307591
TEL:6252-2485

101 Thomson Road United Square Singapore 307591

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.138(2009年01月19日発行)」に掲載されたものです。
文=沢木 直

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