2020年6月19日
輸出入・通関業務支援システム 「TOSSシリーズ」
BINAL Asia Pacific (SG) Pte. Ltd.
輸出入・通関業務システム「TOSSシリーズ」で高いシェアを持つバイナル(名古屋市)のシンガポール法人「BINAL Asia Pacific (SG) Pte. Ltd.」は2019年3月にシンガポールに進出し、輸出入・通関業務を手がける日系企業へのTOSSシリーズ普及に注力してきた。現在、コロナウイルスの感染拡大により多くの企業がリモートによる働き方を強いられるようになったことで、スタッフが離れた拠点から各種貿易業務を共有することができる同社のパッケージシステム「TOSS-LOGIWORKS（トス・ロジワークス）」が注目されている。
複雑な通関・業務システムをシステムでサポート
貿易実務の課題は、取引先、通関業者、保険会社、運送会社など取引に関わる業者が多いうえ、必要書類なども多く煩雑な点。しかし「現在もドキュメント作成をワードやエクセルなどの個人環境に依存して情報共有が十分にできていなかったり、提出書類の入力作業で重複が生じていたりなど、旧来のやり方が踏襲されている部分も多い」（青山慎司社長）といい、業務の効率化が急務となっている。
こうした輸出入・通関に関わる業務を一元管理し、作業効率化を支援するシステムが、同社のTOSSシリーズ。青山氏によると「専門特化して構築されたシステムならではの使い勝手のよさや、細やかなアフターサービスが強み」。日本では、1983年にTOSSシステムの開発に成功して以降、大手から中小企業まで、輸出入業務に関わる7000社以上のユーザーを獲得してきた。
TOSSシステムの中核を担うのが「TOSS-SP（トス・エスピー）」と「TOSS-LOGIPORT（トス・ロジポート）」。TOSS-SPは主に輸出入業者向けに販売しているシステムで、受注から販売、入荷、在庫、債権債務までを全面的にサポート。また貿易業務特有の機能などを標準装備している。TOSS-LOGIPORTは通関業者・港湾物流業者向けに特化したシステムで、輸出入、海運貨物、航空、港湾物流、通関業務などを支援。具体的には、見積・受注・業務・通関・請求・下払・入出金などが管理できる。すでにシンガポールでも日系の大手企業に導入されており「貿易業務を担当するスタッフの負担が軽減されたとの声をいただいている」という。
リモートワークを支えるパッケージシステム「TOSS-LOGIWORKS」
コロナウイルス感染拡大を受け、シンガポールでは4月7日〜6月1日まで、企業の事業所や学校に閉鎖などを求める「サーキットブレーカー」が発令された。6月2日以降、緩和はされたものの、現在もリモートワークが推奨されており、今後はしばらくリモートを中心とした新たな働き方が求められる。
そこで需要が高まっているのが、スタッフが離れた拠点からでも、貿易取引の進捗やドキュメントの管理、コミュニケーションが可能になるパッケージシステムの「TOSS-LOGIWORKS（トス・ロジワークス）」 だ。TOSS-LOGIWORKSは、TOSSシリーズ以外のERP・基幹システムとの連携が可能。同社のシステムを導入していない輸出入業者、通関業者にも幅広く取り入れてもらうことができる。
TOSS-LOGIWORKSの特徴は、各取引の予実アラート機能やドキュメント共有フォルダ、TOSSシリーズをはじめとした各種システムからの業務データを自動で取り込み、リアルタイムでデータが更新されるなど作業工程を「可視化」するところだ。また、閲覧・編集権限のきめ細かな制御機能により、社内、社外を問わず幅広い関係者間で情報共有ができるのも大きなポイント。
コロナによるリモートワークになる前から同パッケージシステムを導入していた企業は「全員が在宅という状況に切り替わっても、円滑に業務を進めることができていると報告をいただいている」と青山氏は語る。「活動が徐々に再開しても、コロナ前と同じオフィスワークに戻るのは難しい。また将来的に同じような事態が起こらないとも限らない。どのような状況下でも業務を円滑に進める上で、ぜひ一度利用していただきたい」(青山氏)。
無料トライアル受付中！
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9 Raffles Place #22-05 Republic PlazaSingapore 048619
Tel: 6226-2357
青山 慎司（あおやま しんじ）社長 (写真中央)
1968年 岐阜県生まれ。大学を卒業後、IT企業、出版会社を経て株式会社バイナルへ入社。これまでに、大手商社、メーカーに対し貿易システムTOSSを導入。累計で日本企業約200社のシステム改善に取り組み、2019年シンガポール現地法人を立ち上げる。
