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2017年12月19日

第8回 リスクを下げる!米国株トレードにおけるポートフォリオの組み方

会社の給料もなかなか上がらないし、老後にちゃんと年金がもらえるのか心配……お金に関する不安は多くの人が抱えているはず。このコーナーではM&R Partnersの三方麻琴氏が、初心者の人にも分かりやすいよう資産運用のポイントを解説、 実際に利益を出すまでの手順についてレクチャーします。

③ ポートフォリオの組み方
(その2)買いと売りでポートフォリオを組む

 

三方:もう一つ、ポートフォリオの組み方で大事なポイントをお話ししますね。株式トレードでは、「買い(値上がりすれば利益が出る)」と「売り(値下がりすれば利益が出る)」という2つの売買手法があります。

 

AsiaX:買いは、例えば1株1,000円の時に買ったA株がその後1,200円の時に売れば利益が出る、ということですよね。でも、売りの方は……「値下がりすれば利益が出る」ってどういうことですか?

 

三方:例えばB株が1,200円の時に100株売ると12万円になりますね。その後B株が1,000円になった時に100株買い戻したら10万円なので、その差額から売買手数料などが差し引かれた残りは利益になる、というわけです。

 

AsiaX:株価が上がる時だけじゃなくて、下がる時にも利益を出すやり方があるんですね。今まであまり考えたことがなかった発想です。

 

三方:2008年のリーマンショックのような大きな株価の乱高下が発生した場合、全ての銘柄が同時に下がる傾向にあります。その時に、例えば、上昇トレンドにあるA株を買いで保有し、下降トレンドにあるB株を売りで保有しておくことで、大きな株価の乱高下があったときに、「A株は損失が出て、B株は利益が出たが、A株とB株の損益通算はプラス」という状況や、「マイナスが出てしまったが、相場全体の損失幅よりはかなり小さく抑えることができた」という状況を作り出すことができます。

 

また、買いと売りの保有金額比率を調整することで、相場全体が上がるか下がるかという予想が外れたとしても、損失を軽減することが可能です。これに加えて、前述の「ディフェンシブ株」と「景気敏感株」の考え方を組み入れることも可能です。

 

AsiaX:なるほど……ポートフォリオの組み方も、いろいろと奥が深そうですね。

 

三方:投資銘柄をうまく組み合わせ、いかにリスクを管理しながら運用(分散投資)を行うかが、投資活動で途中退場をせずに、トータルで最後に勝つ(投資で利益を出す)ためには重要であると言えます。米国株トレードを行う方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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今回のまとめ

◆「タマゴは一つのカゴに盛るな」でリスク軽減
自分の大切な資産というタマゴをできるだけたくさん目的地へ運ぶためにはカゴを分ける、つまり投資先を複数に分けることが重要。

 

◆ポートフォリオの組み方で上手にリスク分散を
米国株についてのニュースなどでもしばしば登場するセクターでの分類を使って「ディフェンシブ株」と「景気敏感株」を組み合わせたり、上昇トレンドにある「買い」の株と下降トレンドにある「売り」の株を組み合わせたりすることで、株式投資におけるリスク分散が図れます。

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.328(2017年12月1日発行)」に掲載されたものです。

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