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来星記念インタビュー

2017年4月25日

【動画あり】東海大学客員教授 前読売巨人軍監督 原辰徳 自分に役割や義務を持たされることは大事 子どもたちや野球界のために頑張りたい

4月23日、東海大学同窓会シンガポール支部の主催で「東海大学と私の野球半生」をテーマに、同大学のOBで前読売巨人軍の監督である原辰徳氏が講演を行った。シンガポールでの講演は今回が初めてという原氏は、野球ファンや子供たちが詰めかけ会場が満員となる中、この日は2014年に亡くなった父・貢さんとの思い出を始め、巨人軍での現役時代や監督時代、また第2回大会で日本代表監督としてチームを優勝に導いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などでのエピソードを振り返った。今回特別インタビューとして、原氏に現在のプロ野球や国際大会のあり方、そして今後の展望などについて聞いた。

 

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―今回の講演会では、父である貢さんとの絆がテーマのひとつになっています。その理由についてお聞かせ下さい。

 

私は実の父と「監督と選手」、「先生と生徒」という普通の親子とは違う関係の中で、高校・大学の7年間を過ごしました。これら多感な時期に父からいろいろな影響を受けたことが、私の人生の礎になっていて、父との絆をテーマに選んだというより、私の野球人生を語るうえでは外せない視点でした。

 

―東海大学相模高校の野球部に所属されていた頃、チームの監督を務めていたのが貢さんで、原さん親子は当時「父子鷹」と呼ばれメディアを賑わせました。一方で貢さんからは、かなり厳しい指導を受けていたそうですね。ご自身も長年に渡って巨人軍の監督を務めていらっしゃいますが、現在のプロ野球選手の育成のあり方について、どのようにご覧になっていますか。

 

今の選手は、われわれが現役だったときに比べて非常に合理的というか、計算された練習やトレーニングをこなしていてすごいと思います。ただ、果たして大きな志を持った選手がわれわれの時代に比べて多いかというと、疑問を持つときがあります。

 

全てのアスリートに、計算された、あるいは正しいとされている指導方法を当てはめると、なかなか頭一つ抜き出る人が出てこないのではないかという気がしています。プロとは限界を越えたところにあるもので、計算され尽くされてしまうことで、果たして自分の殻を打ち破り、自分でも想像できないようなパワーを発揮できるのかと。今の選手は、計算された練習方法を行儀よく取り入れようとしますが、それに何かプラスアルファがないと、大きな目標を達成することはできないのではないか、という気はします。

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