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新規進出企業レポート

2015年7月22日

快適性と手頃な価格を両立させた新しい「4ツ星ホテル」をアジアで展開

CANDEO HOSPITALITY MANAGEMENT GLOBAL HEADQUARTER PTE. LTD.

日本でカンデオホテルズを展開する株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントが今年6月、シンガポールに海外初の拠点となるCANDEO HOSPITALITY MANAGEMENT GLOBAL HEADQUARTER PTE. LTD.を設立した。カンデオホテルズの創業者であり、マネージングダイレクターの穂積輝明さんはシンガポールに拠点を設立する意義を次のように話す。

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「7月1日に創業10周年を迎え、その節目としてシンガポールに拠点を設立しました。シンガポールを選んだのは、多くの資本が集まる場所であることが理由の一つ。投資家が周辺の国や地域の不動産に出資する際、ホテル開発・運営を任せるならカンデオホテルズを選んでいただきけるようにしたい。また、シンガポールから日本へ出張される際にカンデオホテルをご利用いただけるように、企業へ営業も行います」。

 

ホテルの開発、商品企画、設計管理・施工管理から運営、経営の効率化、さらにホテルコンサルティング業務を手がけるカンデオホテルズは2005年創業と若いながら、現在日本で直営ホテル18棟3,342室(2015年6月現在)を擁する。同社が日本で展開するのは「安い料金で寝るだけの狭いビジネスホテル」でもなく、「高級で非日常性はあるが気軽には利用できないシティホテル」でもない。カンデオホテルはちょうどこれらの中間にあたる、同社独自の4ツ星のホテルを展開する。快適なベッド、展望露天風呂、和食バイキングの朝食にこだわりつつ、宿泊料金は約1万円前後とリーズナブルに設定、これまでの日本にはなかった新しいホテルを創造し、ビジネス客、日本国内の観光客、そしてアジアや欧州など海外からの旅行客に親しまれている。出張でも、レジャーでの利用にも満足できる施設とサービスを誇るのがカンデオホテルの特長だ。

 

日本ならではのサービスとスタッフが挑戦できる環境

 

穂積さんは実際にアジア各国を訪れ、現地を歩いて今後海外展開のターゲットとする国を選んだ。

 

「ベトナム、インドネシア、ミャンマー、韓国、台湾を当社が展開する4ツ星ホテルが参入できる市場として注目しています」。

 

これからアジアで展開するカンデオブランドのホテルでも、価格は日本と同程度の1泊100米ドル~150米ドルを想定している。そして、展望露店風呂や和食の提供などの日本らしさも取り入れたホテルを展開する。

 

「一歩先を読む、日本ならではの『思いやりと察し』のサービスは海外でも取り入れていきたい。当ホテルにお客様をお迎えする時などにマニュアル化された挨拶はありません。状況に応じて、スタッフ思い思いの言葉で挨拶をすることになっています。こうしたやり方にはリスクも伴いますが、スタッフの失敗は最終的に会社が負い、成功の誇りは挑戦者のもの、という当社のルールは海外でも同じです。アジアでは、2025年までに4,000室以上をめざします」。

 

 

会社プロフィール

株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(本社・東京都港区)は2005年7月に創業。「カンデオ」とはラテン語で「光輝く」という意味で、利用者がリフレッシュして元気に、より光り輝いてほしいという願いを込めている。地域社会への貢献をめざし、スタッフをパートナー(ともに働く仲間)と呼び、学歴、性別、年齢、職歴、国籍も不問とする採用システムがあるなど革新的なスタイルで知られる。

CANDEO HOSPITALITY MANAGEMENT

GLOBAL HEADQUARTER PTE. LTD.

80 Robinson Road #10-01A Singapore 068898

Tel:6420-6903

www.candeohotels.com

 

取材後記

 穂積さんは京都出身。海外出張等の経験はあるが、外国で暮らすのはシンガポールが初めてとのこと。

「シンガポールは政府によって考え抜かれ、合理的につくられた国だと感じます」。

趣味はピアノ演奏とサイクリング。

「ビールを飲みながら電子ピアノを弾くのが好きです。東京にいた時は大宮までよくクロスバイクでサイクリングに出かけていました。電子ピアノ、クロスバイクともにシンガポールにも船便で持ちこんできました」。

 座右の銘は「リクルートの創業者である江副浩正氏がおっしゃった『機会を自ら創造し機会によって自らを変えよ』です。学生時代に江副氏の会社でアルバイトをしていたことがあり、その時、学歴や経歴に関係なくやる気のあるスタッフにどんどん大きなプロジェクトを任せる姿勢に驚きました。機会は待つのではなく、つくる。そして、新しい機会に触れることで新しい自分を知ることができる。自分の経験からもその通りです。まさに名言だと思います」。

 

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