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2015年7月6日

「次の50年も進化し続ける」未来のコミュニケーションのカタチを生み出す企業

富士ゼロックスシンガポールCEO バート・ウォン(Bert Wong)氏

― 今年、富士ゼロックスシンガポールの設立から50年という節目を迎えました。これまでの歩みをどのように感じていますか?

心の底からうれしく、そして誇りに思っています。弊社が設立された1965年は、シンガポールがマレーシアから独立した年でもあります。当時のシンガポールは経済的にはあまり成熟していない状態で、街並みも川沿いの風景も現在のように活気が感じられるような光景ではありませんでした。それが今では空港も港も発展してグローバル化が進み、電子機器も大きな進化を遂げました。富士ゼロックスシンガポールも同じです。まっさらな状態から始まり現在まで、色合いや印刷のスピードといった印刷技術を高めただけでなく、サポートサービスの機能性も大幅に向上。売り上げが1位、サービスに関する賞の獲得という栄誉まで手にすることができました。これはお客様のご愛顧と社員の努力なくしては得られなかったこと。この50年、様々なことに挑戦し続けてきた富士ゼロックスシンガポールを信じてついてきてくれた人たちがいたからこその結果だと実感しています。

 

 

― 成功の道を辿ることができた、その秘訣をお聞かせください。

サービスや商品の質を高める技術力と開発力はもちろん、弊社の製品を使用すれば仕事が効率よく進められる、時間を節約できるといったことを、若い世代から高齢者まで幅広い世代の方に実感いただけたことも大きいと思います。もう1つ忘れてはならないのが、成功の道は優秀な社員たちがいなければ成し得なかったということです。彼らは、新しいプロジェクトにも志高く取り組み、高いレベルでの成果を見せてくれました。この団結力がすばらしい!“Can-Do Mentality (やればできる精神)”を持って、成功をもたらしてくれた彼らに感謝しています。

 

 

― 次の50年に向けた目標を教えてください。

インターネットの技術が進歩し、ソーシャルネットワーキングにおけるコミュニティ数も増加傾向にある現代。その多種多様な環境に適応していく取り組みを考えていかなければならないと感じています。ただし、富士ゼロックスシンガポールはどんな進化を遂げても、価値を生み出して大きな影響力を与えていく企業であることに変わりはありません。今後も新しい技術を開発して付加価値を増やし、生産力もサービス力も高めて、業界を引率するマーケットリーダーとしてあり続けること、そして企業としての成長を止めないことをみなさまにお約束いたします。

 

 

― 座右の銘をお聞かせください。

「Play to Win(遊び心をもって勝利を掴め)」です。仕事は趣味として楽しまなければ損だと考えています。仕事が楽しいと心も豊かになるし、その想いはきっと成功につながります。楽しみながら成功を掴んで、幸せになりましょう!

 

 

― 最後に、シンガポール在住の日本人へメッセージをお願いします。

まずはシンガポールでの生活をとことん楽しんでほしいです。シンガポールは日本と異なり多民族国家なので、グローバルな環境で活躍したい人にはぴったりの場所です。しかし、シンガポールは国としてはとても小さい。チャンスはあっても、その規模には限界があるでしょう。ただしASEANという枠で見ると、そこには可能性が大いに溢れています。ASEAN全体における人口は6億人以上。中国の次に世界中から注目を浴びているエリアです。東南アジアはまだまだ魅力を秘めています。みなさんもどうかこの国で、大きな可能性を見つけて成功を掴み取ってください。

 

eye2バート・ウォン(Bert Wong)

シンガポール生まれ。1980年、富士ゼロックスシンガポールに入社後、営業部に配属される。リージョナル・マーケティング・ダイレクターやシニア・ゼネラル・マネージャーを経て、2007年からCEOに就任。カラー複合機の売り上げや顧客満足度で1位を獲得するなどの実績を上げる。趣味はゴルフ、旅行。日本には公私共によく訪れており、その度に寿司はもちろん、各地方の名物料理を嗜むほどの日本通。3人の子供の父でもある。
(写真提供:富士ゼロックスシンガポール)

(取材:有田 紳介、写真:長島 清香)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.283(2015年07月06日発行)」に掲載されたものです。

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