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社会

2026年7月23日

空港路線バスに荷物ラック導入へ 2027年から36番系統で運用開始

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は、チャンギ空港と市内を結ぶ路線バス「36番」の一部車両に荷物ラックを設置し、2027年第2四半期から運用を開始すると発表した。対象は12台の単層バスで、運賃は据え置きのまま導入される。空港利用者の利便性向上と車内の安全確保を目的とした取り組みであり、公共交通のさらなる利用促進が期待されている。
 
 36番系統は、チャンギ空港とオーチャード地区を結ぶ唯一の直通路線で、パークウェイ・パレード、サンテック・シティ、シンガポール・マネジメント大学(SMU)などを経由することから、旅行者やホテル利用者の利用が多い路線として知られている。LTAによると、空港利用者が大型スーツケースを持ち込むケースが他路線より多く、混雑時には通路や優先スペースをふさいでしまうことが課題となっていた。
 
 導入される荷物ラックは3段式で、大型スーツケースを最大6個収納できる設計となる。荷物が動かないよう滑り止め床材や転がり防止ストッパーを備え、安全性にも配慮した仕様である。また、車椅子利用者向けスペースはこれまで通り確保され、バリアフリー機能への影響はないとしている。今回の導入は、2025年8月から11月にかけて実施された試験運用で、通路の混雑緩和や乗降の円滑化に効果が確認されたことを受けて決定された。
 
 シンガポールでは観光客の回復やチャンギ空港の利用者増加を背景に、公共交通の利便性向上が重要な課題となっている。政府はMRT網の拡充に加え、バスサービスの改善にも力を入れており、旅行者がタクシーに頼らず公共交通を利用しやすい環境づくりを進めている。今回の荷物ラック設置はその一環であり、利用状況や利用者の評価を踏まえ、将来的には他の空港路線への展開も検討される可能性がある。

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