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社会

2026年7月23日

公共交通への満足度87% 混雑や待ち時間には改善求める声も

 シンガポール公共交通評議会(PTC)が公表した「2025年公共交通利用者満足度調査」によると、公共交通機関の利用者の87%が、国内の公共交通システム全体に「満足している」と回答した。一方、バスやMRT(地下鉄)の混雑、バスの待ち時間、車内マナーなどについては改善を求める声が多く寄せられ、当局は重点課題として対応を進める方針を示した。調査は2025年8~9月に実施され、公共交通利用者5,505人を対象に行われた。
 
 調査では、安全性やアクセスのしやすさ、運行情報などに対する評価は高かったものの、バスの待ち時間に満足している人は77%、バスの混雑は78%にとどまった。また、MRT車内の混雑に対する満足度は68%と比較的低く、冷房の効き具合についても80%が満足と回答したものの、「車両によって温度にばらつきがある」といった意見が寄せられた。さらに、乗客のマナーについても課題が指摘され、大音量で音楽や動画を流す行為や、優先席を必要な人へ譲らない行動などが不満として挙げられた。
 
 PTCは、混雑緩和に向けて陸上交通庁(LTA)や公共交通事業者と連携し、混雑状況を分かりやすく表示する案内システムの導入や、乗客を空いている車両へ誘導する取り組みを検討している。また、バスでは安全を確保した上で後方ドアからの乗車を促すことや、乗降を円滑にするための啓発活動も進める予定である。加えて、古いMRT車両の空調設備については改良や保守体制の見直しを進め、快適性の向上を図る考えだ。
 
 シンガポールの公共交通は世界的にも利便性の高い交通網として評価されており、近年も鉄道路線の延伸や新型車両の導入が続いている。しかし、人口増加や利用者の回復に伴い、ピーク時間帯の混雑は依然として課題となっている。政府は今後もインフラ整備に加え、リアルタイムの運行情報提供や利用者マナーの向上を進めることで、より快適で利用しやすい公共交通網の実現を目指す方針である。

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