シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPシンガポールで働く日本人、今どうしてる?コロナ禍での働き方の変化...

座談会

2020年9月2日

シンガポールで働く日本人、今どうしてる?コロナ禍での働き方の変化と変革

 新型コロナウイルスの影響は先行きの見通しが立たず、どの企業も働き方、仕事の進め方、ビジネスモデルといった様々な点で困難に直面しています。シンガポールでもまだコロナの影響は大きく、長引きそうでもあるため、新しい時代にいち早く適合していくことが重要と思われます。今回はシンガポールの日系企業で働くビジネスパーソンで特に出張の多い方々を中心にお集まり頂き、働き方の変化と今後の時代への対応策についてお話し頂きました。
 

座談会メンバー

※今回は覆面形式で、お名前、会社名等は伏せて行わせて頂きました。
 
Aさん:日系不動産関連会社勤務。アジア域内のプロジェクトを担当
 「弊社のシンガポール法人は地域統括の役割をしており、各国のプロジェクトを当地から見ています。自分も東南アジア域内の複数国を担当しています。オフィス、住宅等の不動産開発を現地のパートナーと進めるのが主な仕事となります。普段は出張が多いのですが、コロナ以降出張は全くできていません。」
 
Bさん:日系商社にて投資部門担当。統括の立場でアジア域内を担当
 「商社で投資部門の部署を担当しています。弊社もシンガポールは地域統括の役割でアジア全般を見ています。」
 
Cさん:日系食料品メーカーにてコンプライアンス、法務含む管理責任。アジア地域担当
 「私は食料品のメーカーで管理部門に所属しています。シンガポールは6年目になります。エリアとしては東南アジアおよび一部他の地域を担当しています。リスクマネジメントや保険等も担当範囲に含まれますが、現在は出張に行けずコンプライアンス関連の整理等を進めています。」
 
Dさん:日系OEM化粧品メーカーの当地社長。在星歴は30年以上
 「弊社はOEM化粧品メーカーです。日本、シンガポール、中国にオフィスがあります。シンガポール在住30年になります。コロナでまずはオーダーが止まりました(笑)。」
 
Eさん:日系金融機関勤務。ローカル日本語スピーカー。日本の大学を卒業
 「私は日本に留学経験があります。日本の大学を卒業後、現在は日系金融機関のシンガポール法人で働いています。営業担当としてアジア域内を担当しています。」
 
Fさん(ゲスト参加):人材紹介会社勤務
 「人材紹介会社に勤務しています。本日はゲスト参加ということで、準ファシリテーターをさせて頂きます。」
 

今回のコロナで仕事上一番影響を受けた点を教えてください。

AsiaX:まず皆さんに最初の質問ですが、実際コロナという事態になり、今まで考えられなかった状態がシンガポールだけでなく世界中で続いています。特に今回出席頂いた皆さんは出張がかなり多い方々だと思います。そういったことも含め今回のコロナで仕事上一番大きな影響を受けたことを教えて頂けますか?
 
Dさん:まずオーダーが止まりました(笑)。それからお客様に会えない。製品サンプルを見せてのプレゼンができない。サンプルを送って検討して頂くだけのような営業スタイルになってしまいます。もちろんお客様ご自身のビジネスもコロナの影響を大きく受けているということで色々な面でかなり影響が大きいです。しかし今年はまだ良いのですが、実は来年の方が心配です。
 
Eさん:正直今の所あまり影響は大きくないという印象です。弊社は金融機関なのですが、お客様の資金ニーズは落ちていない、むしろコロナにより手元の資金を厚くしておきたいということで資金ニーズは増えている感があります。しかし出張ができず直接お客様に会えませんので、新規顧客の開拓はできません。その意味で来年以降影響が出てくるものと思います。
 
Cさん:弊社は各国に法人があり、ローカル対応が可能ですので、オペレーションの部分では比較的影響は少ないといえるかもしれません。それでも当初は営業ができない部分もあり影響も受けたのですが、徐々にリカバリーしてきている感があります。もちろん飲食店が営業できない部分の影響は大きくあります。また、出張に行けないことの弊害もあります。各国現法の役員会への出席や、コンプライアンスを統一させるための勉強会ができない等、色々あります。
 
Bさん:弊社は商社ですが物流面ではエッセンシャル事業ということで人数制限等はあるものの出社もできており、さほど大きな影響は受けなかったといえます。しかし各国のお客様の工場がストップし、売上が落ちたというような影響はあります。徐々に戻りつつありますが、昨年対比の売上は減少しています。投資の部分では出張ができず、かといって現地に全てを任せるのも難しい部分があり困っています。特に新規開拓の部分では困難です。
 
Aさん:弊社は不動産関係ということで業績への影響はもちろん受けますが、個人的にはビジネスの進め方が大きく変わったと感じています。今までは出張に行くのが当たり前でしたが、それができなくなりました。既存のパートナーとは従来の関係性からリモートでも何とかなりますが、新規開拓には苦慮しています。やはり初めての方とオンラインで関係を深めていくことは非常に難しいです。働き方の面ではこれまで当たり前だったオフィス勤務が出来ない。こうした変化にいかにアジャストするかですが、できる人、できない人に二極化しているように感じます。従来からきちんと自分で考えて仕事をしていた人ほどアジャストが早いように感じます。
 
AsiaX:既存顧客との仕事については既に築いている関係があるので問題ないものの、新規は難しいという様子ですが、皆さんも同意見ですか?
 
Dさん:同じですね。
 

出張に行けず新規開拓が困難とのことですが、対応策、工夫している点等ありますか?

AsiaX:新規開拓が難しいというのは想像できますね。しかし、そうは言っても今後もコロナの行方は予想できず、新規開拓もやらないといけないと思います。その点、工夫している点、もしくはこうしたら良いのではないかというようなことはありますか?
 
Dさん:弊社はアメリカにビジネスパートナーがいるのですが、そのパートナーへのコミッションを増やす形で先方のやる気を出し、成功した事例があります。やはり弊社のビジネスの場合、サンプル化粧品を使った際の肌感覚等が大事ですので、本来なら対面営業が良いのですが、パートナーを通じて現地の顧客を開拓していくしかありません。しかし、全て代理店任せで仕事の広がりが少なくなってくると来年以降がやはり心配です。
 
Aさん:弊社も既存のパートナーとの関係をより強化することが重要だと思っています。既に信頼関係の構築できている既存のパートナーとの間で1つだけでなく、2つ、3つとプロジェクトを増やしていく等です。
 
Bさん:弊社も同じで、現地のパートナーと従来以外の商品にも広げていく、既存パートナーとの関係を深くしていくことに集中的に取り組む、という形だと思います。
 
Cさん:弊社の最終顧客は一般消費者ということで、従来の販売チャネルからEコマースや通販等の比率を増やしていくことだと思います。弊社の場合、基本各国に工場があるのですが、Eコマースを使えば現地に工場が無くても販売できます。
 
AsiaX:なるほど。人ではなくモノを動かすということですね。
 
Eさん:私も同じです。既存のお客様のニーズを深く掘り下げていく形ですね。
 
AsiaX:弊社の例ですが、実は数年前に組織改革を行い、現在シンガポールの正社員は1名のみです。しかし、パートタイムやプロジェクトベースなどシンガポールだけでなく、日本や他国へも契約形態を変えて、人員が約20名います。営業の面でも自分だけで動くのではなく、このような人員が幅広い形で対応しているため、人の部分だけで言えば、コロナの影響は限定的でした。
 
Fさん:私の会社のお客様の例ですが、シンガポールに進出する際に、現地で新規開拓する営業マンだけ欲しいという会社がありました。本来なら立ち上げ時期は本国から駐在員を派遣し、軌道に乗るまでは少なくとも駐在するというやり方なのですが、そうではなく現地で優秀な営業マンを雇い新規を開拓してもらえるようにしたい、と。営業に関わるオペレーションは全て本国からサポートするというやり方です。こちらは日系の会社ではないのですが、皆さんの会社でもそのような手法を検討してみるのも良いかもしれないと思いました。
 

従来の一部の業務を派遣もしくは人材シェアのような形で行うことは可能ですか?

AsiaX:従来の業務の一部を派遣のような形、もしくは現地の優秀な人材を見つけてパートタイムで働いてもらうような形ですね。皆さん、いかがでしょうか?
 
Cさん:直接雇用でなくエージェンシーからの派遣であれば可能かもしれない。
 
Aさん:シンガポールであれば成立するかもしれません。しかし、拠点がない国の場合、コンプライアンス面も含めて、その人に本当に任せられると思えるような人材がいるのか、またその体制を作ることができるのか。その点がキーポイントになるかと思います。
 
AsiaX:そうですね。営業という意味でいえば、きちんと結果を出さなければいけないわけですし。
 
Fさん:例えば現地の方であればビザの問題はありませんので、優秀な人に他の仕事と掛け持ちしてもらっても良いわけです。
 
Aさん:可能性はあると思います。ヒューマンリソースのシェアの話は面白いと思います。
 

在宅勤務での問題点、対応策等を教えてください。

AsiaX:次に在宅勤務関連についてお聞きしたいのですが、このままだとしばらく在宅勤務は続きそうです。皆さんの会社での対応策、もしくは問題となっている点等を教えて頂けますか?また在宅勤務で光熱費が増えたりしてその分を会社が負担したりという話もあるようですが、そのような点についても教えてください。
 
Bさん:書類を扱う仕事の人の場合は毎日出社しています。その他の社員は基本は在宅勤務です。自分は在宅勤務ですが特段不自由は感じていません。ミーティング中に子供が騒ぐ等、微笑ましいトラブルがあるくらいでしょうか(笑)。むしろミーティングに家族が登場したりすると親近感が湧いたり、良い面もあります。在宅勤務関連の補助は会社からはありません。しかし、逆に通勤手当を減らしてもいません。出社する人で公共交通機関を使いたくない人にはタクシーを許可する等の対応もしています。
 
AsiaX:在宅勤務の環境が整っていない方もいるのではないかと思うのですが、そのような話はありますか?
 
Bさん:Wi-Fiという意味では、基本皆さん自宅にあるようです。ただ自宅の椅子は仕事用ではないため腰痛の人が増えました。会社の椅子はレベルが高いのだと認識しました(笑)。
 
Aさん:Wi-Fiを飛ばす機器を購入している人が多いと聞きました。親受信機から遠い部屋に閉じこもるとWi-Fiが通じなくなるため、それを飛ばす機器が売れているようです。
 
AsiaX:在宅勤務のための補助を政府から出しているということもありますが、皆さんの会社では使われていますか?
 
全員:ありません。
 
Fさん:基本政府は在宅勤務できるものは在宅でとの指示のため、各社それに対応していると思います。某企業で在宅勤務可能な方全員にアンケートを取り、在宅と出社とどちらが良いかを尋ねたらしいですが、基本シンガポール人は全員在宅勤務を選んだようです。結果出社しているのは日本人だけのようです。日本ではアンケート結果を見ると出社をしたいという人も一定数いるようですが。
 
AsiaX:シンガポールでは在宅勤務により、DV等も増えているという問題もあるようですが。
 
Bさん:逆にコロナベイビーが増えているという話も聞きました。
 
Aさん:本当は在宅勤務が可能ではないのか、MOMが抜き打ちで会社に検査に来るとも聞きます。
 
Dさん:弊社の場合、社員のローカルスタッフにアンケートを取ったのですが、全員出社を希望しました。何故なのかわかりませんが、こちらの会社のローカルスタッフのアンケートと違います。ですので弊社では社員は従来通り出社しています。
 

給与カット、人員削減のような動きはありますか?

AsiaX:いずれにしても在宅勤務によって、仕事をあまりやっていない人も見えてきたという部分もあります。従来政府が給与の一部を負担し極力給与カットや解雇をしないよう指示してきた面もありますが、ここにきて給与カットをし始める企業も増えたようです。話にくい点だと思いますが、皆さんの会社ではどうですか?
 
Cさん:弊社ではそのようなケースはないですね。ただし、仕事をしていない人が見えてきたので、人を入れ替えるという動き自体はあります。
 
Bさん:最近またEP取得の基準が厳しくなりました。若い人は駐在が難しくなりましたし、日本人自体を減らしていく動きはあります。しかし、そうすると駐在員の中で中堅レベルの人間が一番下の方になってしまい、本来やるべきでない仕事をやらなければならないケースも出てきます。
 
Aさん:同じですね。
 
Fさん:在宅勤務可能な仕事が見えてきたということだと思いますが、そうすると何も高い駐在コスト、または比較的給与の高いシンガポールの人材を雇わずとも、本社の若い人間がその仕事を行う、またはアウトソースするということも可能になってくると思いますが、そのような動きはありますか?
 
Bさん:本社の人間に仕事を渡すというよりは、シンガポールの統括会社で行っていた仕事の一部を各国の現法に振り分けていく方向だと思います。
 
AsiaX:先般、とあるアンケートではシンガポールに地域統括拠点を置くメリットが無くなってきているという結果が多く出ていたようです。もしくは、逆にシンガポールだけに業務を置いておくリスクを認識したという意見もあったようです。
 
Bさん:その通りですね。EPは取得しづらい、他国へ移動もできないのではメリットがありません。しかし、各国現法への仕事の分散も、まずは比較的簡単な仕事から始めないと難しいです。その先は各国の人材を育成していくことが重要になってくると思います。
 
Aさん:そうですね。優秀な駐在員を送って優秀なローカルスタッフを育てていくことが必要だと思います。
 
AsiaX:政府の見解では、業種によってはシンガポール国民を労働力の中核にもっていくことが理想で、外国人の雇用は、今後益々難しくなっていきそうですね。
 

個人レベルで生活スタイルや価値観の変化はありますか?

AsiaX:いずれにしてもコロナはまだまだ長引きそうです。これにより生活スタイルの変化、もっと言うと価値観自体が変わってきていると思います。これは会社というよりは個人レベルの話ですが、皆さん、仕事に対しての考え方も含め何か変化はありますか?
 
Eさん:妻が現在他国にいるため、今は一人で住んでいるのですが、久しぶりの独身生活を満喫しています(笑)。あとはとにかくお金を使わないですね(笑)。今後はよりワークライフバランスを重視する人が増えるのではないかと考えます。
 
Dさん:出張に行けなくなったため、かなり経費が浮きました。今までどれだけ自分が無駄遣いしていたかわかりました(笑)。家族と過ごす時間が増えましたし、その面では非常に良かったです。おかげで息子との距離も近くなった感があります。実はオーダーもいったんストップし、今期は売上は落ちていますが、経費も落ちているため、利益という面ではあまり変化はありません。
 
Cさん:私は独身のためパートナーの重要性を実感しました(笑)。やはりずっと一人で家にいるのは大変です。あとは父親が入院したのですが、会いたくても日本に帰れない状況でしたので、親の近くにいたいなと思いました。仕事面では、今回のコロナでリモートでできることがあるとわかりましたが、近くにいないとわからない部分があることもわかりました。やはり社員間のコミュニケーションの部分は難しいです。よく知った社員同士はまだ良いですが、新しい上司が着任したらどうするのか。それはリモートでは非常に難しいです。
 
Bさん:家族面ではプラスが大きかったですね。今までは平日は出張、週末だけシンガポールというようなこともありました。妻の子育てが大変でしたが、私が家でできることもあり、家事のスキルがアップしました。おかげで妻からは感謝されています(笑)。
 
Aさん:私は家族面ではあまり変化はありませんでした。仕事面では出張が無くなり、今まで後回しにしていたことに手を付けることができました。駐在歴も長くなってきたので、これまでの自分の経験や知識を見える化して資料に纏める、、ですとか。自分の勉強も含めて時間があるからこそできることをやっています。逆に困ったことは、情報収集が難しくなったことです。これまで、オフィスでの何気ない会話や出張時のパートナーとのランチの時などに、特に意識をしなくても情報を入手できていましたが、今は能動的に情報収集を行うようにしています。
 
AsiaX:極端な話、将来設計も変わってくると思います。転職等も含めてです。他に何か新しいことをやろうかな、とかそういう気持ちは芽生えてきましたか。
 
Cさん:駐在員ですので、いずれ帰国することが前提です。転職までは考えませんが、郊外に住んで週に1~2回東京に出社というようなスタイルも良いなと思うようになりました。
 
AsiaX:ゆとりある生活ですね。
 

コロナ禍での戦略の方向性を教えてください。

AsiaX:先ほど一番問題となっていた新規開拓のケースも含め、しばらく現在の状態が続くと仮定して、今後の戦略の方向性等を教えてください。
 
Aさん:取捨選択が進むものと思います。より勝てる可能性が高いものを見つけ、厳選してリソースを割いていく。従来のようにシンガポールに人を配置し、域内にどこでも出張して情報を取ってくるようなやり方が難しくなってしまったため、よりローカル化を図っていくものと思います。いずれにしてもアジアでのビジネスは、引き続き拡大していきたいと思っています。
 
Cさん:技術部門の人は出張に行けず困っています。現地へのサポート、知識の共有ができない。しかし、それについては現状解決策が無い状態です。
 
Bさん:アジアは伸び行く市場です。よりポテンシャルが高い所に戦力を集中していく。Aさんが仰ったようにシンガポールにいながら広くアジアを見ていくということは難しくなっていくと思います。
 
Dさん:予測は不可能です。元通りにはならないことは確かだと思っています。実際、私はビジネスを閉じることも考えました。いずれ立ち行かなくなるなら今辞めようかと。しかし、従来作り上げてきたものを何とか使えないか?とも考えました。結局、考えてもわからないので、今はできることをやっていこうという結論に至りました。
 
Eさん:私もこの状況は長く続くと考えています。出張はできなくなるでしょう。我々は金融業務のため、商品には色がありません。結局利回りや金利等の部分で勝負がつくと思います(笑)。しかしそれだけでなく何か付加価値をつけられないかと考えなければなりません。
 
Cさん:私も数年間影響は続くと思います。人の移動が制限されるため、一般消費者が顧客の弊社には業績的にも厳しくなると予想します。対策としては各国の現法でいかにきちんと対応できるか、出張業務をいかにリモートでコントロールしていくかが鍵です。これは仕組み作りというかルールを作っていくしかないと思います。現地への権限移譲も必要だと思います。
 
Bさん:弊社は商社でビジネスの柱がいくつかあるため、その点は優位な点です。一本足打法よりもダメージも少ないです。従来は投資が集中していないことも弱みと言われる部分もありましたが、現在は逆に強みになっていると思います。今後ですが、やはり現地への権限移譲、ローカルビジネスをそれぞれの国で回していける人間を作っていく。そのようなローカルスタッフの育成が駐在員の大きな仕事になるのではないかと考えています。
 
Aさん:働き方ということで言いますと、コロナ前には戻らない可能性が高いと思います。テレワークも進むでしょう。しかし、全てをバーチャルで完結させるということは無理です。リアルとバーチャルを能動的に選ぶことになると思います。オフィスの役割でいえば、良質なコミュニケーションを生み出せるリアルな場所であることが非常に重要です。ただ業務を行う場ではなく、偶発的にコミュニケーションが発生し、その中からイノベーティブなことを生み出すことが出来る場を提供できるようにするといった、新しいオフィスの仕組み作りが重要だと思います。一方で、バーチャルでもリアルに劣らない良質なコミュニケーションの実現が重要になると感じます。リモート会議で言えば、会議を上手く進めるためのファシリテーターの役割は非常に重要です。そういったコミュニケーションスキルも含め、新たなスキルを持ったゼネラリストが必要とされてくるのではないでしょうか。後は早く旅行に行きたいですね(笑)。
 
全員:同意(笑)。
 
AsiaX:ありがとうございました。そろそろお時間になりましたので、この辺りで本日の座談会を終了させて頂きたいと思います。皆さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOPシンガポールで働く日本人、今どうしてる?コロナ禍での働き方の変化...