2017年2月20日
Daiwa Capital Markets Singapore Limited 英国や豪州出身のスタッフもおり国際色豊か 自分の考えを伝えられるコミュニケーション能力重視
President & CEO 町田敬司さん 業種:証券
◆シンガポールでの展開について教えてください。
当社は東南アジアと南アジアを管轄しており、株式・債権といった有価証券のセールス・トレーディングのほか、有価証券の引受やM&Aのアドバイザリー、富裕層を対象とした投資助言業務などを手掛けています。社員数は約130人で、うち日本からの駐在員が約25人を占めています。
◆どのような人物像を求めているのでしょうか。
金融業界での経験者が望ましいですが、アシスタント業務については未経験でもやる気のある人は採用しています。オフィスでの会話は英語がメインになり、シンガポール拠点は日本本社のほかロンドンやニューヨーク拠点とも連携して仕事を進めているため、チームワークおよびビジネスレベルの語学力も必要です。
扱っている金融商品について投資家の方に説明することも多いため、自分の考えを明瞭かつ分かりやすい形で、他者に伝えられるコミュニケーション能力も欠かせません。面接でもその点を重視しています。
◆職場の雰囲気はいかがでしょうか。
日本人、シンガポール人だけでなく、他の東南アジアの国や英国、豪州出身のスタッフもおり、国際色豊かな環境です。また社員がゴルフコンペやバーベキューを企画するなどアットホームな職場だと思います。オフィスにはパントリーもあり、雑談しやすく風通しの良い雰囲気があります。転職が盛んなシンガポールですが、現地採用のスタッフの中にも当社で15年以上働いている人もおり、長く働ける環境だと思います。
◆社員にはどのような方が多いのでしょうか。
政治や経済など、世の中の動向に敏感な人が多いと思います。政治や経済の動きにによって提案するサービス内容が異なってくるため、それらの情報を機敏に察知することはビジネスを円滑に進めるうえでも重要です。社員と話していても、話の引き出しを豊富に持っている人が多いと感じます。
◆人材紹介会社をどのように活用されていますか。
人材の採用にあたっては、主にヘッドハンターや人材紹介会社を活用しています。こちらの提示した条件にしっかり合致した人を紹介してくれるのでありがたいですね。また金融はシンガポールの主要産業のひとつであり、人材の流動性も激しいといえます。こうした中で、金融業界を専門にしているエージェントもあり重宝しています。
◆御社で働くことでどのようなキャリアパスが期待できますか。またシンガポールで働くことの魅力についてはどうお考えでしょうか。
シンガポールでは他国から多くの人が働きに来ており、とても国際色豊かなビジネス環境と言えます。他国の人がどんな考え方を持ち、日本をどう見ているかを知ることができるなど、さまざまな知見を得ることができるのが、シンガポールで働くメリットだと思います。
また業務を通じて、大企業のマネジメント層の方に会う機会も多く、ビジネスに対する考え方、さらには人生観といった貴重な話を聞くことができ、人間的にも多くのことを学べるのではないかと思います。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.318(2017年2月20日発行)」に掲載されたものです。